【スペック】全長×全幅×全高=4795×1860×1470mm/ホイールベース=2815mm/車重=1600kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(143ps/6000rpm、20.8kgm/4000rpm)/価格=399万円(テスト車=401万6250円/ETCユニット=2万6250円)

シトロエンC5 2.0(FF/4AT)【試乗記】

ワザありのアシまわり 2009.01.22 試乗記 シトロエンC5 2.0(FF/4AT)
……401万6250円

シトロエンのミドル級セダン、「C5」。見た目以上に独特だという乗り心地は、はたして“買い”なのか。2リッターのエントリーグレードで試した。

“アイロン掛け”の走り

シトロエンと聞いて、風変わりで特殊なクルマという、一般のクルマとどこかが違うものを想像する人は多いかも知れない。
新型「C5」も、リアウィンドウが逆反りしていたり、ステアリングホイールのセンターパッドが固定されていたりと、意表をつくところがないわけでもない。しかし、現代のシトロエンは、少なくとも外観のデザインにおいてはマトモであり、新奇なものは期待できないかもしれない。

それでもガッカリすることはない。シトロエンのシトロエンたる所以は、その走行性の素晴らしさにあるからだ。何の予備知識もなしに走らせてみても、一般の多くのクルマとの違いは歴然。それは、「路面との隔絶感」。車体が道の上をスーっと水平移動する感覚は、シトロエン独自の個性だ。

4本のタイヤが路面をトレースして上下動する際、お互いが関連して動くような一般車の走行感覚に対して、シトロエンの油圧サスは四輪それぞれのポジションで独立して、車体の水平を保とうとしているかのようだ。あくまでも、ボディが水平であることが最優先される。まるで路面の皺をアイロン掛けしながら進むような、そんな感覚。それは、たとえ直進していても曲がっているときでも同じだ。
シトロエンの、オイルと窒素ガスがもたらす乗り味と似たような乗り物を挙げるとするなら、ホバークラフトかもしれない。

エントリーグレードの「2.0」でも、ディレクショナルヘッドライト&コーナリングライトは標準で備わる。
エントリーグレードの「2.0」でも、ディレクショナルヘッドライト&コーナリングライトは標準で備わる。
「センターフィックスステアリング」はシトロエンならではの個性。いつでも的確なボタン操作ができるよう、リムだけが回転する。
「センターフィックスステアリング」はシトロエンならではの個性。いつでも的確なボタン操作ができるよう、リムだけが回転する。
セダンモデルのリアウィンドウは、凹型に湾曲する。上級モデル「C6」でもおなじみのデザイン処理だ。
セダンモデルのリアウィンドウは、凹型に湾曲する。上級モデル「C6」でもおなじみのデザイン処理だ。

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