フィアットがクライスラーを救済!

2009.01.21 自動車ニュース

フィアットがクライスラーを救済!

伊フィアットと経営再建中のクライスラー、そして同社の大株主であるサーベラスキャピタルは、2009年1月20日午後、世界的な包括提携に調印したことを発表した。

■「アルファ・ロメオ」北米再進出も近い!?

フィアットはクライスラー株の35%を取得する。これによってビッグ3の1社の再生に、フィアットが大きな役割を果たすことになった。

まずフィアットは、クライスラーが北米で燃費性能の高いコンパクトカーを生産するため製品、技術などを提供。同時に、北米以外におけるクライスラー車の販売でも協力する。
提携は両社のみにとどまらず、関連する販売網、生産、調達関係にも世界規模で大きな恩恵をもたらすとしている。

全米自動車労組(UAW)のゲッテルフィンガー会長も「クライスラーが生き延びるために、UAWクライスラー支部は協力を惜しまない」とコメントした。
ただし、フィアットがクライスラーに直接の資金投入をすることは「将来的にもない」と発表された。

一方、提携発表当日のミラノ証券取引所におけるフィアットの株価はさして大きな反応を示さず、終値は前日比1.34%安で終わった。

今回の調印では触れられていないが、イタリアの一部メディアでは早くも、「北米クライスラー工場で生産するのは『フィアット500』か?」「アルファ・ロメオの北米市場再進出の足がかりにも?」と、さまざまな憶測が飛んでいる。
同時に、2006年の「復活宣言」まで瀕死の状態にあったフィアットが、ビッグ3のひとつを救済することになったことも、ある種の感慨をもって捉えられている。

(文=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA/写真=大矢アキオ、FIAT Group)

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