第272回:クライスラーブランドの「イプシロン」は、日本人の買い物センスに対する挑戦状だ!

2012.11.23 エッセイ

第272回:クライスラーブランドの「イプシロン」は、日本人の買い物センスに対する挑戦状だ!

新アメ車のライバルは「クラウン」と「フーガ」

筆者の新刊『イタリア発シアワセの秘密』の記念講演とラジオ出演のためにやってきた東京。偶然にも、ふたつのアメリカンブランドの日本発表があるという話を聞いた。日本生活時代に2台の「ビュイック」の中古車を乗り継いだボクとしては、聞き捨てならない。早速、足を向けることにした。

ひとつはキャデラックの「ATS」、もうひとつはクライスラーの「300」である。キャデラックATSは全長4.68メートルの2リッターターボ、対してクライスラー300 はATSよりひと回り大きい全長5.07メートルの3.6リッター車だ。直接のライバルではない。
しかし、ベースモデルの希望小売価格はATSが439万円から、300が398万円からで、いずれの広報担当者も「トヨタ・クラウン」「日産フーガ」と十分競合できる価格であることを強調していたのが印象的だった。これからセールスの現場でも、そうしたトークが展開されるに違いない。

余談だが、このほどクライスラーのブランドアンバサダーとして、俳優の浅野忠信氏が選ばれた。発表会場で話しかけてみようと思ったものの、自分が結婚以来16年も嫁シャン(嫁さんのシャンプー)を使い続けていることに気付き、思いとどまった。

東京・六本木で2013年春まで期間限定オープンしている「Cadillac Cafe」にディスプレイされていた「キャデラックATS」。
東京・六本木で2013年春まで期間限定オープンしている「Cadillac Cafe」にディスプレイされていた「キャデラックATS」。
フィアット クライスラー ジャパンが2012年11月15日に発表した新型「クライスラー300」。カナダ工場製である。
フィアット クライスラー ジャパンが2012年11月15日に発表した新型「クライスラー300」。カナダ工場製である。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。