日産:不況に負けじと、パワフルな日産ブース【東京オートサロン09】

2009.01.10 自動車ニュース

【東京オートサロン09】日産:不況に負けじと、パワフルな日産ブース

不況、不況と騒がれる昨今だけに「今年はしょっぱくなるかもな……」と心配していたオートサロンだが、ヤルべきメーカーはきちんとヤッてる状況を見てひと安心。その中でも一番輝いていたと思うのが日産だった。

■人気の高い「フェアレディZ」

日産ブースには、日産自動車とそのモータースポーツ部門のNISMO、さらにカスタマイズパーツを担当するオーテックの3社が同居する。壇上中央に今年の主役であるイエローの「フェアレディZ」、その両脇には「XANAVI NISMO GT-R」と「オーテック・キューブライダー ハイパフォーマンススペック」が並べられ、「日産カスタマイズ2009」と銘打った展示がされていた。
ブース全体も広く、日産の走りのイメージを直感させる赤カーペットも鮮やか。オートサロンに来場するファンの期待を、見事にクリアできたと思う内容だった。

今年の主役「フェアレディZ」は、やはり抜群の注目度。そのディーラーオプションである「S-tuneエアロパッケージ」装着車は間近で見ることができ、さらに実際に座れるとあってこちらも黒山の人だかりだった。

■まるで“走るデジカメ”

「空想くるまプロジェクト」の一般公募アイデアを採用した「キューブ ドライブショット コンセプト」もユニーク。これには旅先などで出会った風景を撮影できるオンボードカメラがダッシュボードに取り付けられており、そのデータはそのまま車載ハードディスクに保存可能。さらに、インターネットアクセスでブログにもその場でアップできるというもの。
実に単純な内容だけれど、ジョイスティックでカメラがクルクル動き、そのデジタル画像がナビモニターに映る様子は新鮮。ついにキューブは、走るデジカメになってしまったのだ!

「自動車とライフスタイル」という言葉が安売りされるわりに、具体的なアイデアが出てこないのが国産メーカーの特徴なだけに、それを実践したこのクルマはえらい。これからは、走り以外でも乗って楽しいクルマでないとダメなのだ。

■GT-Rも出してくれ!

NISMOエリアには、スーパーGTの「フェアレディZ」と「GT-R」、R35スカイラインGT-Rの「クラブスポーツパッケージ」が並ぶ。オーテックエリアにはキューブ/エルグランド/セレナの「Rider/Rider ハイパフォーマンススペック」シリーズ、ティアナ/ティーダの「AXIS/AXIS パフォーマンススペック」などが展示されていた。

残念なのは、発表されたばかりの「R35GT-R SpecV」の展示がなかったこと。様々な理由からチューニング文化とは距離を置いているR35 GT-Rだが、両者の関係は切っても切れないものであるはず。「不正にチューニングさせない」「無茶させない」ことを命題とするならば、それこそチューナーが「参りました!」とギブアップするような内容のチューニングカーをメーカー自らが出すべきだ。コンセプトでもいいから、日産がGT-Rに求めるライフスタイルを壇上で提案し、自らが進みたい道を強く示してほしいところ。キューブでやったみたいに、ね。

とにかくオートサロンに来る人々は期待しているのだ。日産には。

(文=山田弘樹/写真=webCG)


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「日産フェアレディZ スタイリッシュパッケージ」
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「キューブ ドライブショット コンセプト」
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「NISMOクラブスポーツパッケージ」装着車。
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「オーテック・キューブライダー ハイパフォーマンススペック」
「オーテック・キューブライダー ハイパフォーマンススペック」 拡大

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