【スペック】全長×全幅×全高=3715×1680×1590mm/ホイールベース=2360mm/車重=1050kg/駆動方式=FF/1.2リッター直4DOHC16バルブ(88ps/5600rpm、11.9kgm/4400rpm)/価格=123万9000円(テスト車=同じ)

スズキ・スプラッシュ(FF/CVT)【ブリーフテスト】

スズキ・スプラッシュ(FF/CVT) 2009.01.08 試乗記 ……123万9000円
総合評価……★★★★★

各所からヨーロッパの香りただよう新型コンパクトカー「スプラッシュ」。ハンガリー製のスズキはどんな走りをみせるのか。

スズキ・スプラッシュ(FF/CVT)【ブリーフテスト】

欧州車の走りを日本車価格で

試乗した感想は? と聞かれたら「ビックリした」というのが正直な気持ちだ。ハンガリーで生産される「スズキ・スプラッシュ」の走り味は、日本車というよりドイツ車に近く、しかもかなりレベルが高い。「フォルクスワーゲン・ゴルフ」に匹敵するんじゃないかと思うほど。それが(ゴルフの)半値で手に入るのだから、ハンガリー製をあなどってはいけない。

でも考えてみれば、「フィアット500」や「ルノー・トゥインゴ」も東欧産だが、走りは西欧産に劣っていない。並行輸入の「ダチア・ロガン」も同じ。どれも完全にヨーロッパ車のレベルにある。

スプラッシュは仕上げの面ではたしかにドイツ製や日本製には及ばない。でもユーザーは、それらの最新型がアピールする質感の高さより、価格の安さのほうがウレシイのではないか。ダチア・ロガンが西ヨーロッパでも売れているのはその証拠だし、わが国でも若いユーザーはそう思っているような気がしてならない。
現に衣料や家電製品など、現在身のまわりにある工業製品のほとんどはジャパン・ブランドであっても国産ではない。クルマだけどうして日本製にこだわるのか。不思議に感じる人がいてもおかしくない。

派遣切り騒動まっただなかの日本で、安く作れる国で作るという手法はアピールしにくいかもしれないけれど、そういう国で正規雇用をおこなって生産できるなら、地球全体で見れば幸せじゃないだろうか。そもそも安くてよく走るクルマを生み出すことが、コンパクトカーにおける理想であるはず。スプラッシュはその理想にかなり近い位置にいるのではないだろうか。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

スプラッシュの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • スズキ・スイフト【試乗記】 2017.2.7 試乗記 累計販売台数は530万台というスズキの世界戦略車「スイフト」が、新型にフルモデルチェンジ。欧州の道で開発されたというスズキのグローバルコンパクトは、思わずいろいろと語りたくなるようなクルマとなっていた。
  • スズキ・スイフト ハイブリッドRS(FF/CVT)/スイフトRSt(FF/6AT)【レビュー】 2017.1.30 試乗記 スズキの世界戦略を担うBセグメントのコンパクトカー「スイフト」が、新型にフルモデルチェンジ。欧州仕込みの足まわりを持つ「RS」系の2グレードには、今このクラスに求められるクルマの要素がそろっていた。
  • ルノー・ルーテシア インテンス(FF/6AT)【試乗記】 2017.2.9 試乗記 マイナーチェンジを受けた「ルノー・ルーテシア」に試乗。弟分「トゥインゴ」の、日本での人気の高まりもどこ吹く風で、本国フランスでは2016年ベストセラーカーの座を射止めたその実力とは? 愛される理由はどこにある?
  • トヨタC-HR G-T(4WD/CVT)【試乗記】 2017.2.21 試乗記 TNGAに基づいて開発された、トヨタのコンパクトSUV「C-HR」。欧州各地での走り込みによって鍛えたというその実力を、販売台数では劣勢の1.2リッターターボモデルでテスト。ハイブリッドモデルにはない魅力とは?
  • トヨタ・ヴィッツ ハイブリッドU/ヴィッツ ハイブリッド ジュエラ【試乗記】 2017.2.16 試乗記 マイナーチェンジを機にハイブリッドモデルの国内販売がスタートした、トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」。既存の小型ハイブリッド車「アクア」とは、どんな違いがあるのだろうか。かつてアクアを所有した清水草一が、その走りや乗り心地をチェックした。
ホームへ戻る