【スペック】全長×全幅×全高=4585×1815×1435mm/ホイールベース=2760mm/車重=1660kg/駆動方式=FR/4リッターV8DOHC32バルブ(420ps/8300rpm、40.8kgm/3900rpm)/価格=1023万円(テスト車=1101万5000円/エクステンド・ノヴィロ・レザー=20万5000円/M Driveパッケージ=45万円/アンソラジット・シカモア・ウッド・トリム=9万1000円/ラゲージ・コンパートメント・パッケージ=3万9000円)

BMW M3セダン(FR/7AT)【試乗記】

M3の大本命 2009.01.06 試乗記 BMW M3セダン(FR/7AT)
……1101万5000円

2ペダルMTモデルが選べるようになった「BMW M3セダン」。
新しいトランスミッションは、ハイパフォーマンスセダンの走りにどんな変化をもたらすのか?

あくまでMT

主役があとから登場するというのは、お芝居の世界などでもよくあること。2007年9月の「M3クーペ」発表から半年以上を経て、M3シリーズのラインナップに、これぞ主役!といいたくなるモデルが並んだ。それが、今回試乗した「M3セダン」の「M DCTドライブロジック」バージョンだ。

ポイントは、7段のツインクラッチトランスミッション。すでに欧州メーカーではフォルクスワーゲンやポルシェなどが採用。国産車でも「日産GT-R」や「三菱ランサーエボリューションX」といったハイパフォーマンスカーに同様の機構が使われている。今さら説明の必要はないかもしれないが、ひとことでいってしまえば、ひとつのエンジンにふたつのマニュアルトランスミッションが組み合わされているようなもので、1-3-5-7速(とリバース)のギアセットに、2-4-6速のギアセットと、ふたつのクラッチを制御して変速を行う。スムーズかつ途切れることのない加速特性が持ち味だ。

乗り込んで、始動を試みる。と、ありもしないクラッチペダルを踏もうとした。MTモデルではないとわかっていても、エンジンをかける時にブレーキペダルを踏んでみると、その配置と大きさがMTモデルと変わらないので、ついつい勘違いしてしまう。ツインクラッチ方式を採用したクルマはほかにもあるといったが、多くは、オートマ車のように大ぶりなブレーキペダルを備える。だがM3のそれは小ぶりで、MTモデルの3つのペダルからクラッチペダルだけを取り去ったようなもの。左足の前方はガランと空いている。

M3のコクピットまわり。ステアリングホイールやシフトノブ、スポーツシートなどには専用品が奢られる。
M3のコクピットまわり。ステアリングホイールやシフトノブ、スポーツシートなどには専用品が奢られる。
後姿は、BMW3シリーズセダンと基本的に同じ。しかしフロントまわりは、丸ごとクーペモデルのそれが組み合わされる。
後姿は、BMW3シリーズセダンと基本的に同じ。しかしフロントまわりは、丸ごとクーペモデルのそれが組み合わされる。

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