ハンドル位置の違いで、クルマの設計は違う?

2008.12.20 クルマ生活Q&A その他

ハンドル位置の違いで、クルマの設計は違う?

同一車種で右ハンドル仕様と左ハンドル仕様が存在する場合、エンジンやトランスミッションの配置はどうなっているのでしょうか? ハンドル位置だけが異なり、エンジンやトランスミッションの配置は同じ、それとも異なるのでしょうか? そのほかにも設計の異なる部分があれば教えてください。

お答えします。ハンドル位置の違いにより、エンジンやトランスミッションの配置が異なることはありません。

設計が異なる部分といえばブレーキでしょう。最近ではハンドル位置に合わせて、ブレーキもきちんと設計し直したモデルが増えてきました。しかし、かつてはハンドル位置を変えても、マスターシリンダーやマスターバック(サーボ)といったブレーキシステムの主要な部分を、元のハンドル位置の側に「置き去り」にしたクルマが多かったのです。

もう少し詳しく説明しましょう。たとえば本来左ハンドルで設計されたクルマの場合、マスターシリンダーやマスターバックはバルクヘッド(エンジンルームとキャビンの隔壁)の左側に付いています。ハンドルを右に移した際に、そうしたブレーキまわりも右に移設すれば問題ないのですが、スペースの関係で不可能だったり、また物理的には可能であってもコストが見合わないなど理由で左のまま、ということです。

こうしたクルマは、右に移したブレーキペダルと左に残したマスターシリンダーやマスターバックを長いリンクで結んでいます。作動の際にそのリンクがよじれるためにダイレクト感が足りず、スポンジーだったり、効きが唐突だったり、細かいコントロールが利かなかったりします。このように程度の多少はあれど、本来の左ハンドル仕様に比べてブレーキフィールの悪化が避けられなかったのです。

日本で販売される輸入車のほとんどは、本来左ハンドルで設計されています。ですが、前述したように現在ではブレーキまわりも右ハンドルに合わせて設計し直されたクルマが増えてきたので、以前ほどブレーキフィールの劣化が語られることはなくなったように思います。