【スペック】S2000 タイプS:全長×全幅×全高=4135×1750×1285mm/ホイールベース=2400mm/車重=1260kg/駆動方式=FR/2.2リッター直4DOHC16バルブ(242ps/7800rpm、22.5kgm/6500-7500rpm)/価格=399万円(テスト車=432万6000円/本革シート=10万5000円/DVDナビゲーションシステム=23万1000円)

ホンダS2000タイプS(FR/6MT)【動画試乗記】

ホンダ発FRスポーツの現在進行形 2008.12.11 試乗記 ホンダS2000タイプS(FR/6MT)
……399万円


ホンダが1999年に、創立50周年記念モデルとしてリリースしたFRスポーツカー「S2000」。追加グレードの「タイプS」は、派手な外観とはウラハラな繊細さをもつクルマだった。

■スポーツカーの楽しさを再発見

スポーツカーには、絶え間のない進化が求められる。デビューから時間が経過し、徐々に人気が下がっていったとしても、改良を重ね、育て続けていくことが、ブランド価値を生み出すのだ。ポルシェ911が好例だろう。45年という歴史のなかで、その高い認知度と評価を得、今のポジションにまで上りつめた。

ただし、ポルシェ911の成功例はレアケースともいえる。日本の自動車メーカーは、これまでに幾度となくスポーツカーを世に送り出しては、辛酸をなめてきた。それでもホンダ、ニッサン、マツダあたりは、いまなおスポーツカーを大切にしているメーカーである。ホンダの場合は1990年にNSXをデビューさせたあと、より手頃な価格で手に入れられる後輪駆動スポーツとして、1999年にS2000を発表。一時はFF、FR、ミドシップすべてのスポーツモデルを揃える充実ぶりを見せていた。

もっともNSXより手頃とはいっても、価格はおよそ400万円。決して安価とはいえない。とはいえ、専用の高剛性フレームや高回転エンジンを用意するなど、それに見合った内容を備えているのもまた事実だ。まもなく誕生から10年を迎えるが、その運動性能はいまだ第一級。スポーツカー専用に開発されたプラットフォームが、セダンベースのクルマとは一線を画すキレのある走りを実現している。

「タイプS」グレードは、そんなS2000の進化の過程において、ひとつの新しい方向性を提案するモデルだ。ホンダお得意の「タイプR」がサーキットのタイムを重視したカリカリチューンだとすれば、タイプSは、スポーツカーの楽しさを再発見させてくれるクルマ。そんなキャラクターを持っている。

【Movie】下の画面をクリックすると再生が始まります。


(リポーター=島下泰久)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • ホンダS2000 タイプS(FR/6MT)【試乗記】 2008.1.8 試乗記 ホンダS2000 タイプS(FR/6MT)
    ……432万6000円

    ホンダの2シーターオープンスポーツ「S2000」に新グレードの「タイプS」が追加された。GTウイングを装着した新たなスポーティモデルに試乗した。
  • シボレー・コルベット グランスポーツ クーペ(FR/8AT)【試乗記】 2017.3.10 試乗記 7代目となる「シボレー・コルベット」に、シャシー性能を追求した「グランスポーツ」が登場。往年のレーシングカーの名を冠した高性能グレードは、“フロントエンジン・リアドライブをきわめた”と評すべき走りをかなえていた。
  • ホンダS2000(FR/6MT)【試乗記】 2005.8.8 試乗記 ホンダS2000(FR/6MT)
    ……401万1000円

    「S2000」は、リッター125psの高性能エンジンを積むスポーツカーである。メインストリームとはとても言えないが、「ホンダ」にとっては原点とも言えるモデルの魅力を探った。


  • フォルクスワーゲン・ティグアンTSIハイライン(FF/6AT)【試乗記】 2017.3.9 試乗記 フォルクスワーゲンの新型「ティグアン」に試乗。同社の生産モジュール「MQB」をSUVシリーズとして初めて採用したティグアンは、どのモデルよりも「ゴルフ」を思わせる、折り目正しいクルマに仕上がっていた。
  • メルセデス・ベンツGLS350d 4MATICスポーツ(4WD/9AT)【試乗記】 2017.3.3 試乗記 全長5.1m、車重2.6tの堂々たるボディーが自慢の「メルセデス・ベンツGLS」。その中から3リッターV6ディーゼルターボを搭載する「GLS350d 4MATICスポーツ」に試乗。このモデルでしか味わえない“常識はずれ”の魅力に触れた。
ホームへ戻る