【スペック】全長×全幅×全高=4930×1890×1475mm/ホイールベース=2845mm/車重=2160kg/駆動方式=4WD/5リッターV10DOHC40バルブターボ(580ps/6250-6700rpm、66.3kgm/1500-6250rpm)/価格=1660.0万円(テスト車=1678.0万円/DRC+スポーツサスペンション=18.0万円)

アウディRS6アバント(4WD/6AT)【試乗記】

スピードよりも大事なもの 2008.12.03 試乗記 アウディRS6アバント(4WD/6AT)
……1678.0万円
パワーやスピード至上主義に疑問が呈されるこのご時世、一見そのふたつを追求したように見える「アウディRS6アバント」。だが試乗すると、もっと大事なものを見せてくれた。

「わんぱく相撲」の朝青龍

「アウディRS6アバント」のシートは、オーダーメイドしたスーツのように体にぴったりフィットした。……なんてことを人生で一度しかスーツをオーダーしたことのない自分が書くのも僭越ですが、とにかくRS6専用のスポーツシートは、うっかりすると自分の体が支えられていることに気付かないくらい絶妙にホールドしてくれる。レザーの肌触りもキメの細かいもので、腰掛けただけで手間暇かけて作ったクルマだということが伝わる。

インパネのスターターボタンを押してエンジンを始動する前に、グランドピアノみたいに艶々と黒光りするインパネに一礼。こういう仕事をしていても5リッターのV型10気筒ツインターボなどというエンジンには滅多にお目にかかれない、ありがたいもの。ホント、「有難い」という漢字の意味そのままだ。

けれども、ドライバーの緊張と過度の期待とは裏腹に、V10ツインターボはフツーに始動する。フツーじゃないのは低くて重厚な排気音が腹に響くことだ。ただし窓さえ閉めてしまえば車内は静かで、「ボーボー」という音は遠い世界の出来事になる。

580psという最高出力が頭にあると、ついビビってアクセルを踏む足が縮んでしまうけれど、心配ご無用。市街地の20km/h、30km/hの速度域でのV10ツインターボは気難しさのかけらもない、上品な手触りのエンジンだ。2000rpm以下でもアクセルを踏めばスーッと加速して、「わんぱく相撲」でちびっこ力士を抱え上げる朝青龍みたいな余裕をみせてくれる。けれども高速道路に入ってアクセルを踏み込むと、朝青龍は本気になる。

シルクナッパレザーを使用したスポーツシート。
アウディRS6アバント(4WD/6AT)【短評】

アウディRS6アバント(4WD/6AT)【短評】
アウディRS6アバント(4WD/6AT)【短評】

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

RS 6アバントの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • アウディA4アバント2.0 TFSIスポーツ(FF/7AT)【試乗記】 2016.6.21 試乗記 アウディといえば四輪駆動のクワトロにとどめを刺すが、FFモデルも侮ってはいけない。「A4アバント2.0 TFSIスポーツ」に乗れば、透明で清涼感に満ちた新しいアウディが味わえる。「らしさ」が再定義されていることに気づくはずだ。
  • アウディA4アバント2.0 TFSIクワトロ(4WD/7AT)【試乗記】 2016.5.10 試乗記 2016年4月に国内販売がスタートした、最新型の「アウディA4アバント」に試乗。6代目となったアウディブランドの代表的ワゴンは、どんなクルマに仕上がっているのか? 走行性能や乗り心地、使い勝手を報告する。
  • アウディS4/S4アバント 2016.10.25 画像・写真 アウディ ジャパンは2016年10月25日、フルモデルチェンジした「アウディS4/S4アバント」を発表した。従来モデルから100kg以上も軽量化された一方で、3リッターV6直噴ガソリンターボエンジンの出力は21ps強化されている。その姿を画像で紹介する。
  • アウディ、新型「S4/S4アバント」を日本導入 2016.10.25 自動車ニュース アウディが新型「S4/S4アバント」の日本導入を発表した。S4はDセグメントモデル「A4」の高性能バージョンであり、今回の新型では最高出力354ps、最大トルク51.0kgmの3リッターV6ターボエンジンが搭載されている。
  • アウディA4 2.0 TFSIクワトロ スポーツ(4WD/7AT)【試乗記】 2016.3.5 試乗記 満を持して日本に導入された新型「アウディA4」。252psの高出力エンジンと、アウディ自慢のフルタイム4WDシステム「クワトロ」を搭載した上級グレード「2.0 TFSIクワトロ スポーツ」に試乗し、従来モデルからの進化のほどと、走りの実力を確かめた。
ホームへ戻る