【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1660mm/ホイールベース=2400mm/車重=850kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブ(54ps/6500rpm、6.4kgm/3500rpm)/価格=118万1250円(テスト車=同じ)

スズキ・ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)【試乗記】

国民的アイドル 2008.12.01 試乗記 スズキ・ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)
……118万1250円

2008年9月のモデルチェンジで4代目になった「スズキ・ワゴンR」。日本一売れるクルマである理由を、売れ筋グレードに乗りながら考えてみた。
ホイールベースは、泣く子もだまる2400mm。リッターカーのスズキ・スイフトより全長が360mm短いのに、ホイールベースは10mm長いのだ。
スズキ・ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)【短評】

手をかけるからまた売れる

いま日本で一番売れているクルマ、「スズキ・ワゴンR」のそのまた一番の売れ筋グレードである、FXリミテッドの後席に腰掛けてびっくり。なぜって、16cmスライドする後席シートを一番後ろに下げてバックレストをリクライニングすると、余裕で足を組むことができたから。

いいですかみなさん、身長180cmの自分が運転しやすいように運転席の位置をあわせて、そのまま後席にまわって座ったのにしっかり足を組めたという話です。こんなにコンパクトなクルマなのに、ダイナマイトな驚き!

ホイールベースが長くなることで、ドアの長さも延びる。だから、乗り降りがしやすくなった。
スズキ・ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)【短評】

ま、後席をスライドしたこの状態だと荷物はほとんど積めないわけですが、それにしてもこの広さすごい。後席で足が組める広さって、ミニバン以外の国産車でパッと思い浮かぶのはたとえば「レクサスLS600hL」だ。なみにレクサスLS600hLのお値段は、1500万円也。

クルマを大きくすることで室内空間が広くなるのなら当たり前の話だ。けれど、ご存じのように軽自動車の全長は3.4m以下に定められている。モデルチェンジ前も、ワゴンRは規格ギリギリの長さだったからボディを大きくすることはできない。
全長はそのままに、でも室内だけは広くするというのはかなりの難問だ。それはつまり、給料は変わらないけれどもっとおいしいものが食べたい、というのに似ている。そんなとき、われわれ庶民は安くておいしい店を新規開拓するわけですが、スズキのエンジニアたちもクルマの骨格となる部分(プラットフォーム)を新規開発した。

後席はワンアクションで簡単に倒すことができる。力も入らないし工夫もいらないフールプルーフ。実に使いやすい。(写真をクリックするとシートが倒れるさまが見られます)
スズキ・ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)【短評】

フルモデルチェンジにあたっては、新しいプラットフォームを採用することでホイールベース、つまり前輪と後輪の距離が40mm延びて2400mmとなった。これは「スズキ・スイフト」より10mm長いというからびっくり仰天。その他いろいろな工夫を重ねた結果として、前席と後席の距離が14cmも延びたという。

後席の広さが一番わかりやすいけれど、ワゴンRは細かいところまで入念に作り込まれている。で、こんなに手間暇をかけることができたのは、やはりワゴンRが売れているからだろう。売れるからお金や人材を投入することができて、力を入れて作るからまた売れる。こりゃ売れないわけがない。幸せなサイクルでまわっている。

この感じは、SMAPの新曲のクレジットに山崎まさよしとか槇原敬之やスガシカオ、あるいはトータス松本の名前を見た時の印象に似ている。ただでさえ人気のSMAPに、力を入れて人気アーティストを投入するんだから売れないわけがない。

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