【スペック】全長×全幅×全高=4885×1985×1690mm/ホイールベース=2935mm/車重=2330kg/駆動方式=フルタイム4WD/4.4リッターV8DOHC32バルブターボ(407ps/5500rpm、61.2kgm/1750-4500rpm)/価格=1070万円(テスト車=1077万2000円/ステアリングホイールヒーティング=3万2000円/フロントコンフォートシート=4万円)

BMW X6 xDrive50i(4WD/6AT)【試乗記】

クルマ世界遺産 2008.11.27 試乗記 BMW X6 xDrive50i(4WD/6AT)
……1077万2000円

BMWがSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶ「X6」の最高性能版に試乗。V8ツインターボのパフォーマンスをはじめ、見ても乗ってもため息だけど、現在の社会情勢にもため息……。

これは「ナスカの地上絵」だ!

いまから何世紀か後、新人類が遺跡の中から20世紀、21世紀のクルマをごっそり発掘したとします。トヨタもホンダもベンツもポルシェも、いろんなクルマが地面の下から掘り起こされたと仮定しましょう。

たとえば「トヨタ・アルファード」は、「四角い箱型のボディにシートを3列にしてたくさんの人を乗せる」ためのクルマだということが新人類にもイッパツで理解できるはず。目的が、わかりやすい。
「アウディ R8」もわかりやすいでしょう。「軽いボディと強力なエンジンで、2人しか乗れないかわりに効率よくスピードを出す」というコンセプトが、わりとすんなり伝わるはず。
「ジープ・ラングラー」だって、「高い地上高と4つのタイヤを駆動する仕組みで、荒れた道を走破する」という機能とか目的が、はっきり理解されるのではないでしょうか。

でも、「BMW X6 xDrive 50i」を理解するのはかなりハードルが高いと思われる。 「なぜこんなに大きいのに4人しか乗れない?」「2330kgもあって車高も高いのに、なぜ速く走るためのメカニズムがてんこもり?」「この四駆システムは速く走るためのものか? それともオフロードを走るためか?」「運転席に座ってみたら後方がまったく見えないのはどうして?」などなど、「?」だらけ。

「BMW X6 xDrive 50i」は、われわれにとっての「ナスカの地上絵」みたいな存在になるのではないでしょうか。何十メートルにもおよぶ巨大な鳥獣を地面に描いた「ナスカの地上絵」も、その目的は「雨乞い」だったとか「暦を知るため」だったとか言われているけれど、ホントのところはわかっていないらしい。何を目的に、「BMW X6 xDrive 50i」のように手の込んだものを作ったのか、新人類たちも頭を悩ますのでは……。

 
BMW X6 xDrive50i(4WD/6AT)【試乗記】の画像
 
BMW X6 xDrive50i(4WD/6AT)【試乗記】の画像
繊細なクーペ的ルーフラインとマッチョなカタマリ感のミスマッチは、見飽きるということがない。いつ見ても新鮮なエクステリアのデザイン。
繊細なクーペ的ルーフラインとマッチョなカタマリ感のミスマッチは、見飽きるということがない。いつ見ても新鮮なエクステリアのデザイン。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

X6の他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • BMW X6 xDrive50i(4WD/8AT)【試乗記】 2014.12.25 試乗記 BMWがSAC(スポーツ・アクティビティー・クーペ)と呼ぶ、クーペルックSUVの元祖「X6」。フルモデルチェンジを受け2世代目となった新型の実力をサーキットで確かめた。
  • BMW X6 xDrive50i(4WD/8AT)【海外試乗記】 2014.11.14 試乗記 「SUV+クーペ」という大胆なコンセプトを持つ「BMW X6」が初のフルモデルチェンジを受けた。従来よりじわりと大胆、かつ躍動的なスタイリングに生まれ変わった新型。その存在感は先代モデルを超えたか? X6の生まれ故郷、アメリカはスパータンバーグからの第一報。
  • 新型「BMW X6」を写真で紹介 2014.6.10 画像・写真 BMWのクロスオーバーモデル「X6」が2代目に。新型の姿を写真で紹介する。
  • BMW X5とBMW X6の安全装備が充実 2016.3.11 自動車ニュース BMWジャパンは2016年3月10日、安全装備を追加した「BMW X5」および「BMW X6」の販売を開始した。
  • メルセデス・ベンツE400 4MATICエクスクルーシブ(4WD/9AT)【試乗記】 2016.12.2 試乗記 3.5リッターV6ターボエンジンに4WDシステムを組み合わせる、新型「メルセデス・ベンツEクラス」の上級モデルに試乗。先行して発売された2リッター直4ターボ車とは異なる、その走りの質を報告する。
ホームへ戻る