【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1680mm/ホイールベース=2340mm/車重=850kg/駆動方式=FF/0.66リッター直列3気筒SOHC12バルブ(50ps/6500rpm、6.3kgm/4000rpm)/価格=119万7000円(テスト車=144万2700円)

三菱トッポG(FF/4AT)【ブリーフテスト】

三菱トッポG(FF/4AT) 2008.11.25 試乗記 ……144万2700円
総合評価……★★★

軽ハイトワゴンがあふれるなか、「トッポ」という一台の個性的な背高軽自動車が加わった。広い室内空間と使い勝手を確かめるとともに、その走りをテストする。


ミニカ・トッポG(FF/4AT)【ブリーフテスト】

気負わない軽自動車

「ミニカトッポ」で軽自動車の背高ワゴン化の先鞭をつけながら、近年は「eK」シリーズに注力していた三菱が、久々に送り出した背高モデルが復活の「トッポ」である。しかし、なんだろうこの既視感はと思ったら、サイドやリアのボディパネルには2003年に販売が終了した「トッポBJ」のものをそのまま使っていた。
別にそれが悪いわけではない。けれど、正直「三菱も大変なんだなぁ」と思わされてしまうのは事実。eKシリーズは現行モデルになって勢いがなく、「i(アイ)」も最近は月販1千台にも満たないだけに、販売現場からの「売れるものを」という突き上げは相当厳しかったに違いないからだ。
中身に関して言えば、eKシリーズと60%もの部品を共用化することで開発コストを抑えると同時に、今の基準を満たすハードウェアへの確実な進化をも果たしている。しかし見た目のとおり、コンセプトは昔のまま。要するに、たしかに背は高いが、それを空間設計に活かせたとはいえず、結果的に後発の「スズキ・ワゴンR」や「ダイハツ・ムーヴ」に大きく先行を許してしまったトッポシリーズから進化していない。もちろん支持者もいるのだろうが、メインストリームに対する勝負権を自ら放棄しているようにも見える。やりたくてもできないくらい、大変なのだろうか。
ただし実際に乗ってみると、あり合わせの材料で作ったものとはいえ、そこは手慣れた感じもあって、まとまりは良い。昨今の軽自動車の、小型車を凌駕しようというような潮流に乗っているとは言えないものの、走りは軽快で乗り心地だってそこそこ良いし、インテリアも決して高級ではないが、気持ち良い雰囲気にまとまっている。エレクトロニクス関係の装備の充実による使い勝手の良さも、目を見張る。
決して皮肉ではなく、闇雲に上級志向に走る昨今の軽自動車のなかにあって、このスニーカー的な気負わない感覚は、うるさいだ安っぽいだと言いつつも、乗っていてなんだか気分が良かったというのが本音である。だからこそ、コンセプトの面でもうひと踏ん張りしてくれていたらと、なおさら強く思わされてしまうのだ。

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