【スペック】全長×全幅×全高=4420×1810×1695mm/ホイールベース=2640mm/車重=1620kg/駆動方式=4WD/2.4リッター直4DOHC16バルブ(166ps/6000rpm、22.9kgm/4000rpm)/価格=219万4500円(テスト車=232万500円)

スズキ・エスクード2.4XG(4WD/4AT)【ブリーフテスト】

スズキ・エスクード2.4XG(4WD/4AT) 2008.11.17 試乗記 ……232万500円
総合評価……★★★★


190〜210万円台で買える2.4リッターの本格SUV。そう聞くとすいぶん値頃な印象だが、肝心の中身はどうなのか。マイナーチェンジ後の「エスクード」をテストした。
モータージャーナリストの森口将之氏
スズキ・エスクード2.4XG(4WD/6AT)【ブリーフテスト】

“やらまいか精神”が生んだクルマ

マイナーチェンジしたスズキ・エスクードで、スズキ本社がある静岡県浜松市までいった。エスクードにとってはいわば「里帰り」となるわけだが、東京から往復400km超の長距離移動で、元祖小型SUVは持って生まれたオールラウンダーぶりを余すことなく発揮してくれた。

従来の2リッターに代えて搭載した新開発の2.4リッター直列4気筒は、プラス400cc分のトルクアップをしっかり体感させてくれた。上り坂でも4段ATのハンデを感じず、アクセルに余裕を持って駆け抜けることができた。しかもバランサーシャフトがついたことで、静かでなめらかになっている。出力的にも快適性の面からいっても、これなら6気筒はいらないと思ったほどだ。

スズキ・エスクード2.4XG(4WD/6AT)【ブリーフテスト】

それとともに、シャシーの素性のよさも印象に残った。これには同クラスの国産SUVでは唯一の、縦置きパワートレインがもたらす理想的な前後重量配分と、幅広ボディとともに手に入れたワイドトレッドが効いている。乗り心地はしっとりしなやかで、直進安定性は文句なく、なによりもハンドリングが素直。操る喜びがこのクルマにはある。しかもローレンジまでついたフルタイム4WDのおかげで、オフロードの走破性もクラストップの地位にあるのだ。

エスクードは今年、めでたく「成人式」を迎えた。みずからそのカテゴリーを創造し、しかも他の追随を許さないポテンシャルを備えるに至ったという点で、もうすぐ不惑を迎えるジムニーと一致する。「やらまいか精神」(何事にも積極的に挑戦しようとする前向きな精神)が育んだモノづくりの街・浜松を象徴する乗り物のひとつとして、このSUV兄弟を推薦してもいいのではないかという気持ちになった。

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