「化学合成オイルはオイルシールを傷める?」

2008.11.15 クルマ生活Q&A ガソリン・オイル

「化学合成オイルはオイルシールを傷める?」

オイル交換について、「化学合成オイルは、オイルシールを傷めてしまうので鉱物油のほうがよい」「メーカー指定の粘度ならば、化学合成でも鉱物油でもどちらでもよい」という2つの話を聞きました。どちらが正しいのでしょう?

お答えします。結論の前に、まず鉱物油と化学合成オイルの違いについて触れておきましょう。

どちらも原料は化石燃料なのですが、使われる部分が違います。鉱物油は原油から重油、ガソリン、灯油などを精製する過程で得られたものをベースオイルとしています。不純物は取り除いてありますが、分子量はバラバラのまま混ざった状態です。揮発性の高い成分も入っていますから、比較的劣化しやすい性質があります。さまざまな添加剤を加えることで、安定した性能を保持できるようにしています。

化学合成油はナフサ系の原料で作られていて、天然ガスも原料となります。もともとが上質な材料なのですが、さらに精製し化学処理を行っていて、分子量をそろえて安定した均質な状態を作り出しています。劣化しにくいので、添加剤は最少限に抑えられています。

昔は鉱物オイルの使用を前提としてクルマが作られていたので、浸透性の高い化学合成オイルを使うとオイルシールが膨張してしまうことがありました。今はもちろん対策がとられているので、そういう心配はありません。

メーカーが指定している粘度だけは必ず守ってください。同じ粘度ならば、化学合成オイルのほうが鉱物油より流動性が高く、潤滑性能が優れているといえます。長くクルマに乗りたいのであれば、化学合成オイルを選んでおいたほうがいいでしょう。