【スペック】全長×全幅×全高=3990×1720×1485mm/ホイールベース=2575mm/車重=1250kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC 16バルブ(112ps/6000rpm、15.4kgm/4250rpm)/価格=285万円(テスト車=285万9500円)

ルノー・ルーテシア イニシアル・パリ(FF/4AT)【ブリーフテスト】

ルノー・ルーテシア イニシアル・パリ(FF/4AT) 2008.11.13 試乗記 ……285万9500円
総合評価……★★★★

クラスを超えた走りを謳う、ルノーのコンパクト「ルーテシア」。なかでも最も豪華な装備をもつ「イニシアル・パリ」を駆って、その乗り味を検証した。
 
ルノー・ルーテシア イニシアル・パリ(FF/4AT)【ブリーフテスト】

真の高級を知る人に

いま世界の自動車会社がいちばん欲しい持ち駒のひとつが、プレミアムコンパクトだろう。
時代の空気にフィットする環境性能を備えながら、便利なだけの道具ではなく、所有欲を満たす付加価値を併せ持つ。ゆえに相応の価格で販売することが可能で、車格以上の収益を上げることができるし、ブランドアイデンティティの確立にも有効だ。
付加価値=大排気量&高性能が過去の公式となりつつあるなか、多くのブランドが生き残りのために、このジャンルこそ必要不可欠と考えているようだ。だからこそ、トヨタやアルファ・ロメオ、アウディなどが、ここへきて一気に名乗りを上げてきているのだろう。

でも「プレミアムは一日にして成らず」なのも事実。それをルーテシア・イニシアル・パリに乗って思い知った。ルノーは1988年に「サンク・バカラ」を発表して以来、この道20年のキャリアがある。その経験は、素材選びから仕立て、色遣いに至るまで、あらゆる部分に反映されている。
現行型になって個性が薄れた感もあるルーテシアに、絶妙の華をトッピングしたイニシアル・パリ。真の高級を知る人にこそすすめたい、豊潤なコンパクトカーだった。

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