【スペック】全長×全幅×全高=5609×1987×1592mm/ホイールベース=3320mm/車重=2590kg/駆動方式=FR/6.75リッターV12DOHC48バルブ(460ps/5350rpm、720Nm/3500rpm)/価格=4998.0万円

ロールス・ロイス・ファントム・クーペ(FR/6AT)【海外試乗記】

女神が創りしクーペ 2008.11.06 試乗記 ロールス・ロイス・ファントム・クーペ(FR/6AT)
……4998.0万円

庶民には縁遠い存在のロールス・ロイスだが、「ファントム・クーペ」に乗り込んだ『CG』大谷達也は、試乗しているうちに親しみが湧いてきたという。その理由とは?

『CG』2008年9月号から転載。

ドライバーズカーの誇り

目の前に佇んでいるファントム・クーペは、見る者に畏怖の念を抱かせるくらい、圧倒的な存在感を放っている。全長は5.6mを超え、全幅が2m、全高は1.6mに迫る外寸なのだから、その大きさだけでも人を怯ませるには充分だが、初顔合わせから1時間と経たないうちに、それまで萎縮していた私の気持ちは解き放たれ、ある種の寛ぎさえ感じられるようになっていた。そして悟った。この車には、なにか神秘的なものが宿っているに違いない、と。

まったく縁遠い世界といってしまえば、それまでだ。ロールス・ロイスの顧客は、不動産を除く純資産が3000万ドル(約32億円)以上の超富裕層が中心という。スーパーリッチと呼ばれる“彼ら”は、メリルリンチなどの調査によると全世界で10万3300人を数えるにすぎない。いや、10万人以上もいると驚くべきか。
いずれにせよ、イギリス・グッドウッドの工場で丹精込めて作られるロールス・ロイスの数は、2007年にようやく年間1000台を超えたばかり。つまり、1年単位で見ていくと、スーパーリッチ100人につきひとりしかロールス・ロイスを手に入れられない計算になる。しかも、このクラスでは同一ブランドの複数台所有が半ば当たり前になっているので、実際に“フライングレディ”を我が物にできる幸運な人物は、“100人にひとり”よりさらに少ないと推測されるのである。

ロールス・ロイスを縁遠い存在としているもうひとつの理由は、この車は本来ショーファードリブンカーであるとの認識に根ざしている。しかし、これはどうやら完全な誤りのようだ。
同社は、1920年代からドライバーズカーの代名詞であるクーペやドロップヘッドクーペなどを連綿と生産してきたほか、技術的には静粛性、耐久性/堅牢性、そして優れたドライバビリティを何よりの特徴としてきた。つまり、価格面では相変わらず縁遠いものの、ドライビング・プレジャーという面でいえば、ロールス・ロイスは意外にも我々エンスージアストにとって身近な存在といえるのだ。

ロールス・ロイス自慢のビスポーク・プログラムは、オーナーの希望どおりに車を仕上げるオーダーシステム。これを使えば、天井に「スターライト・ヘッドライナー」と呼ばれる装飾を施すことも可能となる。光ファイバーで導かれた“星”の数は実に1600個。写真ではわかりづらいが、実物は「満点の星空」と見紛うほど美しく光り輝いている。
ロールス・ロイス自慢のビスポーク・プログラムは、オーナーの希望どおりに車を仕上げるオーダーシステム。これを使えば、天井に「スターライト・ヘッドライナー」と呼ばれる装飾を施すことも可能となる。光ファイバーで導かれた“星”の数は実に1600個。写真ではわかりづらいが、実物は「満点の星空」と見紛うほど美しく光り輝いている。
ホイールベースはファントム・サルーンより250mm短い3320mm。ランフラットタイアは前:255/50R21、後:285/45R21のグッドイヤー・イーグルNCT5を装着していた。スリーサイズは5609×1987×1592mmで車重は2590kg。BMWのDNAを受け継いだのか、前後の重量バランスは49:51とされた。
ホイールベースはファントム・サルーンより250mm短い3320mm。ランフラットタイアは前:255/50R21、後:285/45R21のグッドイヤー・イーグルNCT5を装着していた。スリーサイズは5609×1987×1592mmで車重は2590kg。BMWのDNAを受け継いだのか、前後の重量バランスは49:51とされた。

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