【スペック】全長×全幅×全高=3715×1685×1415mm/ホイールベース=2465mm/車重=1210kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC 16バルブターボ(211ps/6000rpm、26.5kgm/1850-5700rpm)/価格=363万円(テスト車=497万9100円/ディーラーオプション=137万4555円/メーカーオプション=4万2000円)

MINIジョンクーパーワークス(FF/6MT)【試乗記】

赤と黒 2008.10.31 試乗記 MINIジョンクーパーワークス(FF/6MT)
……497万9100円

「MINIジョンクーパーワークス」は、ちょっと古典的な匂いを放つミニの最高性能版。けれどももしかしたら、最も現代的な高性能車なのかもしれない。

音とルックスは“ルーレット族”

ボーッとしてたら夜中になってしまったけれど、そうだ今日は「MINIジョンクーパーワークス」(以下JCW)をお借りしているんだと思い出して駐車場に向かう。赤と黒のツートーンに塗られたJCWに乗り込む。

クラッチペダルは、じんわりと踏み応えがあるタイプ。その重みを足裏に感じながら、6段MTを1速にエンゲージ。重いは重いけれどいっさいの引っかかりがなくスムーズに作動するクラッチを繋いで、ご近所に気をつかいながらそろそろと走り出す。アイドリングでもチョロQっぽいルックスからは想像できないウーハーな排気音を響かせるから、深夜の住宅街は遠慮がちに。

大通りに出たところでアクセルペダルを踏む。開け放った窓から聞こえるこの音、どこかで聞いたことがある!! すこーんと抜けた感じのエグゾーストノートは、筑波サーキットとか富士スピードウェイのパドックで聞くのと同じタイプの音だ。野太く、音量こそ大きいけれど音質に濁りがない。

それもそのはず、JCWが積む1.6リッター直4+ターボユニットは、ヨーロッパのワンメイクレース「MINI CHALLENGE」用のマシンと同一。クーパーSに積まれるものをベースに、ピストンやシリンダーヘッドからマフラーに至るまで、あらゆる部分に手を加えているという。

211psというパワーもすごいけれど、精密な部品が正しく動いているという回転フィールから、手間暇かけて作ったエンジンだということはひしひしと伝わってくる。お手軽にパワーアップを図ったのではないという証拠に、クーパーSの175psから大幅にパワーアップしているのにもかかわらず、10・15モード燃費はほとんど変わっていない。

深夜の首都高速入り口にには「ルーレット族取り締まり中」という電光表示がされている。マフラーからのやんちゃな快音、そして派手なリアスポイラー……、自分が“ルーレット族”に間違われないか、ちょっと不安になる。


MINIジョンクーパーワークス(FF/6MT)【試乗記】の画像
BMWが手がけた1.6リッター直4+ターボユニットには、ダイレクト・インジェクション・システムとツインスクロールターボチャージャーというハイテクが盛り込まれ、パワーと燃費の両立を図る。ミニ・クーパーSのエンジンよりも出力が増したぶん、クラッチやトランスミッションも強化されている。
BMWが手がけた1.6リッター直4+ターボユニットには、ダイレクト・インジェクション・システムとツインスクロールターボチャージャーというハイテクが盛り込まれ、パワーと燃費の両立を図る。ミニ・クーパーSのエンジンよりも出力が増したぶん、クラッチやトランスミッションも強化されている。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

MINI 3ドアの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • MINIクーパーSD 3ドア(FF/6AT)【試乗記】 2016.7.15 試乗記 いよいよMINIにも本格的なディーゼルの波が到来。今春、実に6車種ものディーゼルモデルが一斉に日本に導入された。今回は、そのなかでも特に高性能な「クーパーSD 3ドア」に試乗。小柄なボディーとトルクフルなエンジンが織り成す走りに触れた。
  • MINIクーパーD 5ドア(FF/6AT)【試乗記】 2016.8.15 試乗記 2016年春に導入されたMINIの最新ディーゼル商品群の中から、今回は5ドアの1.5リッターモデル「MINIクーパーD 5ドア」をチョイス。3気筒ユニットの出来栄えや、独特のドライブフィールを持つMINIというクルマとのマッチングを確かめた。
  • BMW & MINIディーゼルモデル試乗会【試乗記】 2016.6.29 試乗記 この春、BMWグループが小型モデルのディーゼルラインナップを一気に充実させた。注目の1.5リッター直列3気筒ディーゼルエンジンを搭載する「MINIクーパーD」や、「BMW 1シリーズ」初のディーゼル「118d」など、計4モデルに試乗する。
  • 日産ノートe-POWER X(FF)【試乗記】 2016.11.21 試乗記 外部充電機能を持たないシリーズハイブリッド車ながら、静かで加速のよい“EV風味”を持つ「日産ノートe-POWER」。200万円を切る手ごろな価格で実現した“ワンペダルドライビング”がもたらす走りとは? 中間グレードの「e-POWER X」に試乗した。 
  • ミドシップスポーツ「718ケイマン」を知る 2016.11.15 特集 2016年春に世界初公開されたポルシェの2シータースポーツ「718ケイマン」が、日本上陸を果たした。新たに開発された水平対向4気筒ターボエンジンや、一段と磨きのかけられた足まわり、こだわりの内外装は、どんな運転体験をもたらすのか。上級モデル「718ケイマンS」に試乗し、その実像に迫った。
ホームへ戻る