【スペック】全長×全幅×全高=4985×1845×1455mm/ホイールベース=2800mm/車重=1850kg/駆動方式=4WD/3.7リッターV6SOHC24バルブ(309ps/6300rpm、37.7kg-m/5000rpm)/価格=665.0万円(テスト車=749万円/アルバータホワイトパール=5万2500円/サンルーフ=10万5000円/18インチアルミホイール=10万5000円/インテリジェント・ナイトビジョンシステム=57万7500円)

ホンダ・レジェンド I(4WD/5AT)【試乗記】

青春を忘れられないオトナ達へ 2008.10.29 試乗記 ホンダ・レジェンド I(4WD/5AT)
……749万円

トヨタ、ニッサンが優勢の高級セダン市場にあって、ホンダすなわち「レジェンド」の占める割合は低い。しかし、その数の違いがクルマの性能を見極める指標になるかというと、話は別だ。

いざとなれば喧嘩上等

あまり売れてないどころか、最近ほとんど生産休止状態だった「ホンダ・レジェンド」。このクラスでは法人需要が多く、トヨタとニッサンが圧倒的に支配しているから、おそらく今後も多くは売れないだろうが、数は問題ではない。これは夢見る青年集団ホンダの、技術の粋を凝縮したショールームなのだから。

2008年9月の初めに登場した新型レジェンドは、前後の見た目が少し変わったが、中身の性格は以前のまま。深く厚みのある天童木工製のパネルで縁取られたダッシュボードなど、上品な雰囲気にひたりながら走りだした途端、シャキッと硬質な走行感覚で驚かせるのがこのクルマの真骨頂だ。骨の髄まで走ることの大好きな開発陣が、「高級セダン作ります」と上司を騙して、思い切りスポーツセダンにこだわってしまったに違いない。

だからといって、峠で軽々しく暴れるような火の玉を想像しては、レジェンドの正体を見誤る。どこまでも高級セダンとしての佇まいを崩さず、常にどこでも、何事もなかったかのように涼しい顔で、しかも猛速で駆け抜けてしまえるところに本当の値打ちがあるからだ。

見た目まったく紳士なのに、いざとなれば喧嘩上等といったところか。その肝となるのが、自慢の「SH-AWD」(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)。最近とうとうBMWまで「X6」で採用したように、これからの高性能車では前後だけでなく左右のトルク配分(またはトルク移動)が技術的なトレンドになる気配が濃い。

モータージャーナリストの熊倉重春氏。
モータージャーナリストの熊倉重春氏。
インパネまわりに使われるウッドは天童木工製。素材へのこだわりを感じさせる部分だ。
インパネまわりに使われるウッドは天童木工製。素材へのこだわりを感じさせる部分だ。
レザーシート仕様のモデルは、後席にもシートヒーターが備わる。
レザーシート仕様のモデルは、後席にもシートヒーターが備わる。

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