「ターボエンジンは燃費がいい」ってホント?

2008.10.11 クルマ生活Q&A エンジン

「ターボエンジンは燃費がいい」ってホント?

ターボやスーパーチャージャー付きのエンジンといえば、昔は燃費が悪いのが常識でした。最近はVWゴルフなどが過給器付きエンジンを低燃費のものとして売り出しています。どうしてですか?

お答えします。以前は「TURBO」というバッジを付けて高性能をアピールしているスポーティカーがよくありましたね。あれはたしかに燃費でいえばひどいものが多かったと記憶しています。

でも、最近ではおっしゃるとおり低燃費を打ち出した過給器付きエンジンが目につきますね。VWの「TSI」エンジンは、その代表と言っていいでしょう。ただし、これはせいぜい1.6リッター程度までの小排気量エンジンに限ります。

燃費向上には熱効率を上げることが大切ですが、これはもうほとんど限界近くまで追求されています。今では慴動抵抗を減らすことが大きな課題となっています。小排気量エンジンのほうが有利な点としては、軽いこと、慴動面が小さいことが挙げられます。

ターボチャージャーは排気を利用して過給するので、無駄になっていた動力を再利用することになり、効率がいいのです。だから小排気量エンジンとの組み合わせで、低燃費を追求することができるわけです。

ただ、排気を利用するという性質上、低回転では過給が行われないという弱点がありました。でも、タービンの小径化やツインスクロール化、そして精緻な電子制御のおかげで、発進時などでも十分なトルクを得ることができるようになっています。

VWでは当初スーパーチャージャーとターボを組み合わせるという方法をとっていましたが、徐々にターボ単体で低燃費を追求する方向に転換しています。

日本のターボ技術はかつて世界をリードしていましたが、それは高出力型の発想のものでした。少々出遅れた感はありますが、これからは日本でも燃費のいい直噴ターボを搭載したモデルが出てくることを期待しています。