【スペック】全長×全幅×全高=4680×1805×1415mm/ホイールベース=2775mm/車重=1580kg/駆動方式=FR/2リッター直4DOHC16バルブターボ(276ps/5500rpm、35.9kgm/1700-5500rpm)(日本国内仕様)

キャデラックATS(FR/6AT)【海外試乗記】

ターゲットはジャーマンプレミアム 2012.12.03 試乗記 キャデラックATS(FR/6AT)

キャデラックが新型「ATS」で競合ひしめくDセグメントプレミアム市場に参入。その実力をドイツ・フランクフルトで試した。

徹底的な軽量化

先日、日本でも発表された「キャデラックATS」のターゲットは明白だ。「BMW 3シリーズ」を筆頭に、「メルセデス・ベンツCクラス」「アウディA4」などの強力なライバルひしめくクラスで、その存在感をアピールすることである。過酷な道ではあるが、プレミアムカー市場を戦っていく上で、このセグメントを避けて通るわけにはいかない。逆に言えば、この激戦区で名を上げることができれば、ブランドイメージを飛躍的に高めることができるのだ。

国際試乗会の出発地点となったドイツ・フランクフルト空港近くに止められていたATSは、ショー会場などで見た時よりもコンパクトに見えた。
ボディーサイズは全長4680×全幅1805×全長1415mmと、こちらもほぼ3シリーズと重なるが、前後が絞り込まれ、キャビンがコンパクトにまとめられたフォルムによって、一段と引き締まった印象をもたらしているのだろう。「アート&サイエンス」を標榜(ひょうぼう)して以降のキャデラックの文法にのっとった縦長のヘッドランプをはじめとするディテールも、より洗練度を高めてボディーラインの中に溶け込んでいる。正直言って、写真で見るより実物の方が、はるかに新しく、そして魅力を感じられるスタイリングではないかと思う。

このATSのために、キャデラックは“アルファ・アーキテクチャ”と呼ばれる、まったく新しい車体をゼロから設計した。そのボディーは高張力鋼板、そして超高張力鋼板を広範囲に使ったほか、アルミ素材も積極的に活用。さらに1台につき総延長100m近くにもわたって接合部への接着剤の塗布も行っている。言うまでもなく、これは車体の軽量化、高剛性化に貢献するもので、車両重量は1580kgに収まっている。

パワートレインも、くしくも3シリーズと同様に直列4気筒2リッター直噴ターボエンジンを搭載し、「328i」を凌(しの)ぐ最高出力276psを発生する。最大トルクは35.9kgmで、シフトパドル付きの6段ATが組み合わされ、そしてあらためて言うまでもなく後輪を駆動する。

試乗会場にずらりと並んだ新型「キャデラックATS」。
試乗会場にずらりと並んだ新型「キャデラックATS」。
キャデラックのデザイン思想「アート&サイエンス」は一段と洗練された。
キャデラックのデザイン思想「アート&サイエンス」は一段と洗練された。
2リッター直4ターボエンジンは276psを発生する。
2リッター直4ターボエンジンは276psを発生する。
トランクリッドに備わる特徴的なリアストップランプはスポイラーとしても機能するようデザインされている。Cd値は0.299。
トランクリッドに備わる特徴的なリアストップランプはスポイラーとしても機能するようデザインされている。Cd値は0.299。

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