【スペック】全長×全幅×全高=4750×1925×1705mm/ホイールベース=2820mm/車重=2060kg/駆動方式=4WD/3.5リッターV6DOHC24バルブ(269ps/6250rpm、34.6kgm/4500rpm)/価格=650.0万円(テスト車=同じ)

リンカーンMKX(4WD/6AT)【試乗速報】

リンカーン世界の21世紀的解釈 2008.10.06 試乗記 リンカーンMKX(4WD/6AT)
……650.0万円

リンカーンブランドの日本復活第二弾モデルは「MKX」。セダンの乗り心地とRVの走破性を兼ね備えるというプレミアムSUVに試乗した。

クロスオーバーユーティリティビークル

ちょっと前、アメリカ南部を襲ったハリケーン「グスタフ」から避難する人たちの写真を新聞で見たとき、改めて驚いた。ハイウェイを埋め尽くした数百台のクルマたちの大半が高いルーフを持っていたのだ。つまりSUV、ミニバン、ピックアップであり、通常型の乗用車はほとんど見られなかった。
日本でも郊外の大きなショッピングモールなどでは、非乗用車型が圧倒的多数を占めるが、特に今世紀になってから、アメリカを中心に、クルマのメインストリームが大きく変わってきたのを再確認させられるような写真だった。

そんななかでフォード・ジャパンがリンカーンに再び力を入れようとしたとき、「ナビゲーター」に続いて「MKX」を送り出した意図も理解できる。本国では、リモ用や、古くからの顧客用、あるいはオフィシャル用にサルーン系も一応用意されているが、現代のリンカーンの主力は高級SUV、あるいはピックアップであり、そして今回日本導入が開始された「CUV」とメーカーが称するMKXなのである。

CUVとは「Crossover Utility Vehicle(クロスオーバーユーティリティビークル)」の略。“クロス”ないしは同意語の“X”という言葉がクルマの世界で急に生まれ始めたのは10年ぐらい前のデトロイトショーあたりで、ミニバン、SUVと続いた新ジャンルのブームの後に、特に米ビッグスリーを中心に生まれた概念がクロスである。旧来の乗用車と新しいSUV、ミニバン系の間を結ぶもので、オンロード性能や軽快性を重視したSUV、あるいはやや背を高くして内部スペースとオフロード能力も高めた乗用車の類である。

最初はコンセプトカーとしてあらゆるクロスオーバーコンセプトが試みられたが、やがてアメリカのみならずヨーロッパ、日本も含めて、今や世界的な潮流になっているのは周知のとおりだ。現代リンカーンの主力商品も、もはや高級サルーンではなく、SUVやCUVになっている。

今回のMKXはその中でもっとも新しいモデルで、「マツダ・アテンザ」系や「マツダCX-9」などと同系のフォードCD3プラットフォームで開発され、同じコンセプトで先行した「フォード・エッジ」の高級版として2007年からアメリカで販売開始されている。

明るく開放感のある室内。MKXは、「パノラミック・ビスタルーフ」が標準装備。フロントは電動開閉式、リアは固定式。ちなみに本国ではオプション設定だとか。
リンカーンMKX(4WD/6AT)【試乗速報】
運転席側のドアに備わる「キーレスエントリーキーパッド」は、設定したユーザーコードを入力すると開錠できる。いわゆるイモビライザーの役割を果たすもの。
リンカーンMKX(4WD/6AT)【試乗速報】
ボディ幅いっぱいにデザインされたLEDテールランプが印象的なリアビュー。コーナーには、ホワイトLEDのバックランプが配される。
リンカーンMKX(4WD/6AT)【試乗速報】

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