日産、新型「シルフィ」を発売

2012.12.05 自動車ニュース
「日産シルフィ G」と日産自動車の志賀俊之COO。
日産、ミドルサイズセダンの新型「シルフィ」を発売

日産、ミドルサイズセダンの新型「シルフィ」を発売

日産自動車は2012年12月5日、「ブルーバード シルフィ」の後継となる新型ミドルサイズセダンの「シルフィ」を発売した。

従来の「ブルーバード シルフィ」と比べると、全長は5mm、全幅は65mm拡大。一方で全高は15mm下げられている。リアビューでは、サイドからリアへ続くキャラクターラインと、15個のLEDをちりばめたコンビネーションランプが特徴。
従来の「ブルーバード シルフィ」と比べると、全長は5mm、全幅は65mm拡大。一方で全高は15mm下げられている。リアビューでは、サイドからリアへ続くキャラクターラインと、15個のLEDをちりばめたコンビネーションランプが特徴。
「S」と「X」がフルホイールカバー装着の15インチスチールホイール、「G」が写真の16インチアルミホイールとなる。
「S」と「X」がフルホイールカバー装着の15インチスチールホイール、「G」が写真の16インチアルミホイールとなる。

「ブルーバード」の名が取れ、「シルフィ」として再出発

「ブルーバード」の後継モデルとして、「シルフィ」の名を冠するミドルサイズセダンが登場したのは2000年8月のこと。これまでは「ブルーバード シルフィ」という名称で販売されていたが、3代目となる新型は「ブルーバード」の名が取れ、「シルフィ」の車名で発売されることとなった。

新型「シルフィ」が投入されるミドルサイズセダン市場は、世界的には自動車のメインストリームに位置する人気ジャンルだが、日本国内での市場規模は右肩下がり。とはいえ、高齢層を中心に確かなニーズが存在しているのも事実だ。

そこで新型「シルフィ」は、ターゲットカスタマーとして、セダンの車歴が長い60代のドライバーを想定。「ティアナ」などからの乗り換えを検討しているダウンサイジング・ユーザーにも受け入れられるよう、セダン本来の形を意識したデザインと、クラスを超えた快適性をセリングポイントとしている。商品コンセプトは「上質とくつろぎの本格派ジャストサイズセダン」。

価格は193万7250円から238万9800円。海外向けは中国やメキシコ、タイなどで生産されるが、日本仕様は神奈川の追浜工場から送り出される。

「一クラス上の上質感」を追求したという車内空間。実寸はもちろん、インパネのデザインなども車内空間にゆとりが感じられるよう配慮したものとなっている。
「一クラス上の上質感」を追求したという車内空間。実寸はもちろん、インパネのデザインなども車内空間にゆとりが感じられるよう配慮したものとなっている。
シート地はいずれもファブリックで、「G」のみ仕立てが異なる。内装色はフェザーグレーとブラックの2色が用意されている。
シート地はいずれもファブリックで、「G」のみ仕立てが異なる。内装色はフェザーグレーとブラックの2色が用意されている。

広さ、質感、快適性のすべてに留意

「本格セダンとしての機能性や品質感を重視した」というエクステリアは、全長×全幅×全高=4615×1760×1495mmと、全幅を65mmも拡大。グローバルなDセグメント車と肩を並べるサイズとなった。これに対し、全高は15mmほど下げている。先代よりも高さを抑えたボディーには、大胆なキャラクターライン、大型のフロントグリル、LEDをちりばめたフロント/リアランプなどがあしらわれる。なお、ホイールベースは従来モデルと同じ2700mmとなっている。

一方車内空間は、前後席のヒップポイントを下げることでヘッドクリアランスは−2mmと従来モデルと同等を確保。ショルダールームは、広くなった全幅の恩恵もあって30mm拡大しており、後席のニールームもLクラスセダンに匹敵する680mmとなっている。

その後方にあるトランクルームには、従来モデルより6リッター広い510リッターを確保。9インチ×46インチのゴルフバッグなら、4本を積み込むことができる。

またインテリアでは質感向上も図られており、インパネ下部やフロントドアトリムには光沢を抑えた「マイクログレイン」を新たに採用。内装色はフェザーグレーとブラックの2色で、上級グレードのセンターパネルには木目調のフィニッシャーも用意される。コンフォート性能についても、ボディー剛性の向上や吸遮音材の効率的な配置などにより、Lクラスセダン並みの静粛性を実現したという。

トランク容量は510リッター。後席は倒せないがアームレストスルー機構は備わっており、長さのある荷物も積むことができる。
トランク容量は510リッター。後席は倒せないがアームレストスルー機構は備わっており、長さのある荷物も積むことができる。
1.8リッターエンジンは「ウイングロード」などに搭載される「MR18DE」ではなく、新開発の「MRA8DE」。可変バルブ機構のツインVTCやパワーバルブの追加、ロングストローク化などといった改良が図られている。
1.8リッターエンジンは「ウイングロード」などに搭載される「MR18DE」ではなく、新開発の「MRA8DE」。可変バルブ機構のツインVTCやパワーバルブの追加、ロングストローク化などといった改良が図られている。

パワートレインは新開発の1.8リッター+CVTに一本化

エンジンは、1.5リッター(109ps/6000rpm、15.1kgm/4400rpm)と2リッター(133ps/5200rpm、19.5kgm/4400rpm)の二本立てだった従来モデルから、1.8リッター直4(131ps/6000rpm、17.7kgm/3600rpm)に一本化。これは「MRA8DE」と呼ばれる新型で、ロングストローク化と吸排気双方への可変バルブタイミング機構の装着、エンジン内部の抵抗低減などにより、「ウイングロード」などに使われている既存の1.8リッターから動力性能と燃費性能を同時に向上させている。

これに組み合わされるトランスミッションは副変速機付きCVT。アイドリングストップ機構の設定はないが、燃費は従来の2リッター車より16%ほど優れた15.6km/リッター(JC08モード)と、1.5リッター車と比べても優れた数値となった。

デイリーユースで重視される運転のしやすさについては、最小回転半径を従来モデルより10cm小さい5.2mに改善。パワーステアリングも、高速走行時のしっかりとした操舵(そうだ)感は残しながら低速時の操作力を減らすことで、駐車や切り返しの際の負担を軽減している。また前方視界もフロントガラスを主に上方に拡大。信号や標識などに対する視認性が改善されているという。

グレードはベーシックな「S」(193万7250円)、オートエアコンやインテリジェントキーなどを備えた「X」(209万4750円)、さらにキセノンヘッドランプや16インチアルミホイールなどを備えた「G」(238万9800円)の3種類。いずれも駆動方式はFFのみで、4WDの設定はない。

またメーカーオプションについても用意はないが、全車にVDC(ビークルダイナミクスコントロール)を採用するほか、「G」にはサイド&カーテンエアバッグも標準装備される。

(webCG 堀田)

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