【スペック】全長×全幅×全高=4205×1760×1520mm/ホイールベース=2575mm/車重=1310kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(122ps/5000rpm、20.4kgm/1500-4000rpm)/価格=248.0万円(テスト車=同じ)

フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン(FF/7AT)【ブリーフテスト】

フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン(FF/7AT) 2008.09.30 試乗記 ……248.0万円
総合評価……★★★★
1.4リッターTSIエンジンに最新の7段DSGを組み合わせ低燃費をアピールする「TSIトレンドライン」。他グレードと乗り比べることで見えたベースモデルの走りと乗り心地の評価は。

フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン(FF/7AT)【ブリーフテスト】

時代を引っ張る小排気量

東京にいるとドイツ車がやれ500psだ600psだと時代錯誤なパワーバトルに明け暮れているように見えるが、それはドル箱市場の日本やアメリカ、中東に限った話。主戦場の地元ヨーロッパでは真面目に取り組んでいる。

何に対して真面目かといえば、CO2排出量、すなわち燃費に対してである。そのため、すでに大型トラック/バスの世界では定着して久しいが、乗用車でもディーゼルの拡充はむろんのこと、ガソリンに関してもエンジンをダウンサイジングする代わりにターボやスーパーチャージャーで過給し、パワーとの両立を図るのがトレンドになっている。「T」が得意なアウディしかり、「KOMPRESSOR」で知られるメルセデスしかりだ。

なかでも象徴的なのが最近のフォルクルワーゲン各車。主力の「ゴルフ」はV6を積み別格的存在の「R32」とスポーツモデルの「GTI」を除いてノーマル系全車が1.4リッターという、かつてない慎ましさに「時代」を感じざるを得ない。ターボ装着を基本にスーパーチャージャー追加を含む計3種のチューンを用意し、幅広い需要に応えようというのもいかにも量販車らしい。

この夏、筆者は偶々「GTI」と「GT TSI」、そしてこの「TSIトレンドライン」を立て続けに試乗し、直接乗り比べる機会を得た。微妙だが、しかしそれぞれが合目的的で楽しく、結果的に完全な棲み分けができているのには感心させられた。顧みて、日本車がなぜつまらないかの答えがそのへんにあると思う。好みの違いを別とすればほどよいパワーと良好な燃費、乗り心地とから、「乗用車」としてのベストゴルフは、マイルドさ際だつTSIトレンドラインと言える。

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