第7戦「もてぎ」もGT-R! 三つ巴のシリーズ終盤戦へ【SUPER GT 08 続報】

2008.09.15 自動車ニュース

【SUPER GT 08 続報】 第7戦「もてぎ」もGT-R! 三つ巴のシリーズ終盤戦へ

2008年9月14日、栃木県のツインリンクもてぎでSUPER GT第7戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたNo.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R(R・クインタレッリ/横溝直輝組)が完勝。2位はNo.1 ARTA NSX(R・ファーマン/伊沢拓也組)、3位にはNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/A・ロッテラー組)が続き、3メーカーが表彰台を分け合った。

■負け知らずのNSXだが……

ストップ&ゴーのレイアウトを持つ中高速サーキットとして知られるツインリンクもてぎ。ここをホームコースとするホンダのNSXは現在、GTレースにおいて7年間負け知らずの状態であり、当然狙うは連勝記録の更新だ。今シーズン、トップ争いを演じることもありながらいまだ勝利していないNo.1 ARTA NSXに、優勝候補としての期待がかかったのはいうまでもない。しかも、No.1 NSXはSUPER GTならではのレギュレーションのひとつ、ハンディウェイトも未搭載。お膳立ては整ったようなものだった。

ところが、ここへきて新たなライバルが浮上。それが、No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-Rだった。こちらもウェイトなしのコンディション。今季速さを見せつけているGT-R勢の一員としては、是が非でもチャンスをモノにしたいところだ。
さらに、もてぎ戦で採用された予選方式「ノックダウン」のタイムアタックも、No.3 GT-Rに味方した。予選2回目で出走を3セッションに分け、その都度ふるいにかけるこのノックダウン方式は、F1の予選でも取り入れているシステムだが、SUPER GTではタイヤが1セットしか使えない。このような厳しい条件下でNo.3 GT-Rはポテンシャルを発揮。2位に0.488秒という大差をつけ、今季初ポールポジションを獲得した。

■GT-R強し! GT300は大逆転の初勝利

9月中旬とはいえ、蒸し暑い天気の中で決勝レースがスタート。オープニングラップからNo.3 GT-Rの優位さは変わらず、No.1 NSXのファーマンも攻めどころをついてはチャンスを伺うが、決定打が出ない。一方、逃げるNo.3 GT-Rのクインタレッリは、コーナリングスピードを活かした走りで着実にマージンを築き上げていった。

中盤のドライバー交代。ピット作業を短縮しトップにプレッシャーをかけたいNo.1 NSXは、いつものようにリアタイヤのみの交換でコースに復帰。対するNo.3 GT-Rは前後すべてを交換する。1周先にピットインを済ませたNo.1 NSXの伊沢は今シーズン何度もトップ争いに絡み、攻防戦もお手のもの。対するNo.3 GT-Rの横溝は、今季初のトップ争い。しかし、ひたひたと迫り来るNo.1 伊沢からのプレッシャーを払いのけるかのように、No.3 横溝はミスのない走りに徹して逃げ続けた。

レースは終盤に入ると、周回遅れの車両やアクシデントが断続的に発生する荒れ模様。No.1 NSXの猛追もあと一歩及ばず、結局No.3 GT-R優位のままレースは終了。GT-RはNSXのもてぎ連勝記録を止めたうえシリーズ7戦を終えて5勝目をマークし、その強さをアピールした。

一方、GT300はNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/阿部翼組)が、今季初優勝。IS350にとっても初勝利となった。予選1回目でトップタイムをマークしながらも、車両違反が見つかりタイムは抹消、最後尾スタートとなったNo.19 IS350。決勝では怒涛の追い上げでライバルを蹴散らし、レースを盛り上げた。

■残り2戦、三つ巴の戦いへ

全9戦中7戦が終了したSUPER GT。各チーム、残り2戦はハンディウェイトを念頭に自分たちのコンディションを活かしながらの戦いになってくる。その予兆は今回のもてぎでもちらほら。レース終盤には、ペースダウンする車両が出て大きくポジションが変動する場面が見られた。

もてぎを終え、暫定ランキングトップはNo.18 TAKATA童夢NSXとNo.36 PETRONAS TOM'S SC430の2台。GT-RトップのNo.22 MOTUL AUTECH GT-Rも5点差でこれを追う。シリーズ終盤、3メーカーによる熾烈なチャンピオン争いがますます熱を帯びてきそうだ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

GT500クラスの表彰式。R・クインタレッリ/横溝直輝組のGT-Rは初勝利。2位NSX、3位SCと、前戦に続いて3メーカーが表彰台を分け合う形に。
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お膝元たるツインリンクもてぎを快走する、No.1 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢 拓也組)。
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GT500クラスのスタートシーン。レースは、最初から黄色いGT-Rの主導で進んだ。
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No.1 ARTA NSX(写真奥)も終始食い下がったが、イエローハットとオートバックスの戦いは前者の完勝で幕を閉じた。
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予選タイム剥奪、最後尾からスタートしながらもGT300クラス優勝を果たした、No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/阿部翼組)。
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