ミシュランの最新スタッドレスタイヤ「X-ICE XI2」を試す!

2008.09.11 自動車ニュース

ミシュランの最新スタッドレスタイヤ「X-ICE XI2」を試す!

ミシュランの最新スタッドレスタイヤ「X-ICE XI2」を試す!

ミシュランタイヤは、新しいスタッドレスタイヤ「X-ICE XI2(エックスアイス エックスアイツー)」を2008年9月1日に発売。このタイヤの生まれ故郷ともいえる北海道士別市で、気になるその性能をいち早く確かめた。

「X-ICE XI2」のサイズラインナップは45から70シリーズまでの全43サイズ。
「X-ICE XI2」のサイズラインナップは45から70シリーズまでの全43サイズ。

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■わかりやすい路面のインフォメーション

従来品である「X-ICE」同様、「X-ICE XI2」も日本で開発・生産され、世界各国で販売されるスタッドレスタイヤ。これは、日本が世界で最も過酷な使用環境であると同時に、ミシュランスタッドレスの約半数が販売されるという、日本マーケット事情によるものだ。
この日本のミシュランユーザーに同社が意見を聞いたところによると、ドライ・ウェット路面での使用が8割を占めながらも、最も気にする性能は、凍結路面での信頼性なのだという。これに応えるべく進化させた「X-ICE XI2」は、ざっくりといえば、従来より高いアイスブレーキング/トラクション性能と、ドライ・ウェットでの高い性能の両面が追求されたタイヤである。

この性能を体感するため、発売に先立ち、ミシュランスタッドレスの開発拠点となる北海道の士別寒冷地技術研究会自動車試験場で行われた、先行試乗会に参加した。

まずは、周辺一般路の試乗ルート。市街地はところどころにアスファルトが見えるという状況で、アイスとウェット、ドライのそれぞれを同時に試すことができた。
「クロスZサイプ」をはじめとするブロック剛性の向上が功を奏し、ドライ路面での走行でのしっかりとした手応えが印象的。さらに、ブロック剛性の向上とともに、従来より拡大された接地面を持つトレッドパターンのおかげで、路面のインフォメーションがわかりやすい。ドライバーに安全運転を促す意味でも、このような性能は重要だ。

撮影のためにカメラマンが目の前にいたのだが、ヒヤリとするシーンもなくテストドライブができたのは、高いスノーグリップ性能のおかげ。
撮影のためにカメラマンが目の前にいたのだが、ヒヤリとするシーンもなくテストドライブができたのは、高いスノーグリップ性能のおかげ。
アイス路面でのテスト風景。
アイス路面でのテスト風景。

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■加速がするどい

施設内の圧雪面では、パイロンを立てたコースを設定し、2台の「スバル・レガシィ」に新旧「X-ICE」をそれぞれ装着しての比較走行を行った。
上り坂のスラロームではじまるコースを2台のクルマで交互に走ると、「おや、従来型のほうが走りやすい……」と感じた。しかしこれは、「XI2」のスノートラクション性能が高いことの裏返しであったのだ。つまり、加速が良かったため、スラロームの速度が高くなり、転舵が難しくなっていたことによる。ブレーキングでは正直あまり差を感じなかったのだが、ギュッと停まる感覚に、危険を覚えることはなかった。

そして今回最も力を入れたというアイス性能は、テストドライバーによる同乗走行での比較となった。機械のように正確な運転により、ほぼ条件を同じくした加速&減速テストで、従来品からのレベルアップが手に取るように感じられた。そもそも、ヨチヨチ歩きがやっとのアイス路面で、よくここまでグリップするものだと感心することしきりだったのだが。

このように、先に記した日本のユーザーが求める性能は、高い次元でバランスしていると感じられた。
もちろん世界各国で販売されるこのタイヤは、諸外国での使われ方も考慮されている。スピードレンジが従来のQ(最高速度160km/h)からT(同190km/h)へアップされたのも注目点。日本では使い切れない性能ではあるが、高速道路での心理的な安心感にもつながるはずだ。

日本では約半数が非降雪エリアで売れているという、ミシュランのスタッドレス。ドライ路面での手応えに加え、高速道路での乗り心地、急な路面状況の変化にも対応できる安心感などが、冬用タイヤ顧客満足度5年連続1位という結果に結びついているのだろう。

なお「X-ICE XI2」とは直接関係ないが、ハイシーズンになると一気にスタッドレス購入者がお店に押しかけるため、希望の銘柄が売り切れていたり、必要な時に手に入らないという事態も考えられる。履き替えなどで時間がかかり、カーショップの周りに渋滞が見られることもしばしば。保管スペースさえ許せば、事前の備えをお奨めしたい。

(文=webCG 本諏訪裕幸/写真=ミシュランジャパン)

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