「気筒休止」はエンジンブレーキになる?

2008.08.02 クルマ生活Q&A エンジン

「気筒休止」はエンジンブレーキになる?

「ホンダ・インスパイア」などで採用されている気筒休止エンジンについて、心配なことがあります。状況に応じて気筒休止を行うということですが、動いていない気筒は抵抗になってエンジンブレーキがかかってしまうことはないのでしょうか?

お答えします。気筒休止エンジンは、可変シリンダーシステムとも呼ばれ、ホンダやクライスラーが採用していますね。6気筒や8気筒の多気筒エンジンで、あまり負荷がかかっていない状態ではすべてのシリンダーを働かせる必要がないため、一部を休止させるというものです。

休止させることで実質的に排気量を減らすという効果があり、燃費向上を図ることができるわけです。半分の気筒を休止させれば排気量も半分になり、単純にいえば燃料消費も半分になるという計算です。

ただし、実際には半分にまでは消費燃料は減りません。ご質問にもあるように、エンジンの慴動抵抗による摩擦損失があり、その分がロスとなってしまうからです。

それでも燃料カットによる燃料消費の減少のほうが大きく、燃費向上の効果はあります。また、スロットルバルブが開いたままになることで、ポンピングロスが減少することも効果的です。

この発想自体は何十年も前からあったのですが、振動が大きかったり出火したりというトラブルを抑えることが難しく、簡単には実用化できませんでした。でも、今のインスパイアなどは運転していてもいつ気筒休止が行われたのか、まったくわかりません。制御の技術が素晴らしく進んだようですね。

ですから、運転していてエンジンブレーキがかかったように感じることはないと言っていいでしょう。休止している気筒が抵抗になるのはたしかなのですが、それをドライバーに感じさせることはなく、しかも燃料消費を抑えるという優れたテクノロジーなのです。