「アキュラNSXコンセプト」の市販化は2015年【デトロイトショー2012】

2012.01.11 自動車ニュース
アキュラNSXコンセプト
「アキュラNSXコンセプト」の市販化は2015年【デトロイトショー2012】

【デトロイトショー2012】「アキュラNSXコンセプト」の市販化は2015年

2012年のデトロイトショーで、「レクサスLF-LC」と並んで注目を浴び、会場を沸かせたのはこのクルマ。「NSX」の後継車を示唆する「アキュラNSXコンセプト」だった。

ホンダの伊東孝紳社長がお披露目を行った。
ホンダの伊東孝紳社長がお披露目を行った。
全長×全幅×全高=4330×1895×1160mm。全長は「ポルシェ・ケイマン」より短い。
全長×全幅×全高=4330×1895×1160mm。全長は「ポルシェ・ケイマン」より短い。

アキュラは「NSXコンセプト」のほかに2台のワールドプレミアを公開したこともあって、ブース周辺はどちらを見ても人だらけ。驚くほど多くのプレス関係者で埋め尽くされた。その盛況ぶりは、今回のデトロイトショーで1、2を争うほどだった。

2台のニューモデルがお披露目され、いよいよNSXコンセプトの発表の順番がやってきた。プレゼンターを務めたのは本田技研工業の伊東孝紳社長。トップ自らがアキュラの、そしてホンダの頂点に立つモデルのプレゼンテーションを行ったのである。

アンベールとともにNSXコンセプトが現れると、会場から歓声と拍手が沸いた。目の前に登場したクルマが期待通り、もしくはそれ以上だった証しだ。

最近のアキュラに共通する、西洋の鎧(よろい)をほうふつとさせるコワモテなフロントマスク。キャビンの背後にパワーユニットを配したフォルムは「ザ・ミドシップ」と呼びたくなるもの。完全にスーパーカールックだ。陰影の強いデザインだが、とてもシンプルに見える理由は、まるでヘラでそぎ落としたように複雑な局面を持たない、スッキリとした面構成のためだろう。グッと張り出したリアフェンダーの造形は、NSXコンセプトのデザインにおけるハイライトのひとつである。

前:255/35R19、後275/30R20サイズのタイヤを装着している。
前:255/35R19、後275/30R20サイズのタイヤを装着している。
V6エンジンをキャビンの背後に搭載。前輪は左右2基のモーターで駆動する。
V6エンジンをキャビンの背後に搭載。前輪は左右2基のモーターで駆動する。

初代NSXは軽量化のためにアルミモノコックボディーを採用していた。NSXコンセプトも軽くするとはうたっているが、素材についての具体的なアナウンスはない。聞くところによると、1つの素材にこだわらずに複数の素材を組み合わせることも考えられるという。ひょっとするとアルミ、カーボン、さらには樹脂のハイブリッドスポーツカーなんてこともあるかもしれない。

このクルマの企画がスタートしたのは2010年の秋ごろ。リーマンショックにより幻に終わったV10エンジン搭載、FRレイアウトのNSXが頓挫してから約1年後のことだという。V6 VTEC直噴エンジンに電気モーターを組み合わせたパワーユニットをミドシップレイアウトとし、さらに左右の前輪をそれぞれ独立した2つのモーターで駆動する「スポーツハイブリッドSH-AWD」を用いたパワートレインを採用すること以外は、デザインを含めてまだ流動的なのだそうだ。

「これなら」と思わせる提案を行ってきたNSXコンセプト。すでに市販化が決定しており、2015年ころにお披露目される予定だ。一度は夢で終わったしまったプロジェクトだけに、今度こそショールームに並んでくれることを願わずにはいられない。

(文と写真=新井一樹)

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • ホンダNSX(4WD/9AT)【試乗記】 2016.12.1 試乗記 初代の生産終了から10年あまりの時を経て、ようやく現実のものとなった新型「NSX」。ホンダ渾身(こんしん)のハイブリッド・スーパースポーツの走りと、それを支える技術的ハイライトについて詳しく報告する。
  • ホンダ・フィット ハイブリッドS(FF/7AT)/ハイブリッドL(FF/7AT)/RS(FF/6MT)【試乗記】 2017.7.22 試乗記 デビューから約4年を経て、3代目「ホンダ・フィット」がマイナーチェンジ。声高にうたわれるのはデザインの変更と先進安全装備の充実だが、試乗して感じたのは、クラスのレベルに収まりきらない、クルマとしての基本性能の向上だった。
  • フルモデルチェンジしたカムリを知る 2017.7.11 ALL NEW CAMRY DEBUT <PR> 世界中で愛されてきたトヨタのグローバルセダン「カムリ」。官能的なスタイリングと優れた走行性能、先進の安全性能を併せ持つ、最新モデルがデビューした。
  • ホンダS660 αブルーノレザーエディション(MR/6MT) 2017.6.29 ホンダS660と過ごす おとなの休日 <PR> コンパクトミドシップオープン「ホンダS660」の持つスポーツ性に、大人の魅力をプラスした一台――。それが「S660 αブルーノレザーエディション」だ。休日のパートナーとして彼を連れ出したリポーターは、特別装備のレザーシートに体をゆだね、都心から一路鎌倉の海を目指した。
  • ホンダ・シビック【開発者インタビュー】 2017.6.2 試乗記 「シビック」が日本に帰ってくる。ドイツ・ニュルブルクリンクで鍛えた新型は、「タイプR」をフラッグシップとし「ハッチバック」にMT車を設定するなど、スポーティーさをウリにしている。“復活”に賭ける開発者たちの意気込みを聞いた。
ホームへ戻る