今年は日本車の当たり年! 注目の新車続々【デトロイトショー2012】

2012.01.12 自動車ニュース
トヨタNS4 コンセプト
今年は日本車の当たり年! 注目の新車続々【デトロイトショー2012】

【デトロイトショー2012】今年は日本車の当たり年! 注目の新車続々

2011年1月9日から開幕したデトロイトショーでは、「レクサスLF-LC」と「アキュラNSXコンセプト」以外にも数多くの注目すべき日本車が登場していた。今年は日本車の当たり年と言えるかもしれない。

サイオンFR-S
サイオンFR-S
トヨタ・プリウスC
トヨタ・プリウスC

■次世代PHVを示唆する「トヨタNS4」

ここ最近のアメリカのモーターショーでの傾向通り、今回のデトロイトショーでも日本車メーカーは目立った存在だった。レクサスとアキュラがほぼサプライズに近い形で大物をお披露目したこともあって、注目度の高さは元気を取り戻しつつあるアメリカ勢に勝るとも劣らず。ニューモデルやコンセプトカーの数も多かった。

しかし、トヨタやホンダなど上位陣が北米勢とがっぷり四つの戦いを挑んでいたのに対し、三菱とスズキがいまなお不参加のままだし、マツダには目ぼしい新車がないなど、企業規模によって温度差があったのも事実だ。

レクサスが「LF-LC」をワールドプレミア、またサイオンが「86」の北米バージョンとなる「FR-S」の市販モデルをモーターショーで初披露するなど、サブブランドの活躍が目覚しかった今年のトヨタ。本家ももちろん、それに引けを取らぬニューモデルをひな壇に飾った。次世代のプラグインハイブリッド車(PHV)を具現したコンセプトカーの「NS4」である。

これは2015年の市販化を見据えたモデルであり、次世代のハイブリッドシステムを採用するという。ちなみに、2015年は北米CAFE(企業平均燃費)規制が強化される年に当たる。その辺を意識したクルマなのかもしれない。
ハイブリッドカーというと真っ先に「プリウス」が頭に浮かぶ。「NS4」の「4」は次期プリウスが4世代目にあたるから、それを示唆しているのかと思いきや、プリウスファミリーとは別の流れに位置するモデルなのだそうだ。

ボディーサイズなど具体的な数値は不明だが、ワンモーションのスタイリングにはまとまりがあり、コンセプトカー然としたディテールを修正すれば、このまま市販化されてもおかしくない。これまでとは異なる意匠のフロントマスクは、トヨタのデザインに新しい流れをもたらすことになるだろう。

また日本ではすでにお披露目済みだが、「アクア」が「プリウスC」として北米デビューを果たした。圧倒的な燃費性能もさることながら、スタートプライスは1万9000ドル以下という価格はかなり驚異的なようで、数字が発表されたときにプレスカンファレンス会場が一瞬ざわついていた。

ホンダ・アコードクーペ コンセプト
ホンダ・アコードクーペ コンセプト
アキュラRDX コンセプト
アキュラRDX コンセプト
アキュラILX コンセプト
アキュラILX コンセプト

■技術で攻める新型「アコード」

アキュラと併せて4車種のワールドプレミアを公開するなど、近年にない力の入り方を見せたホンダ。ホンダブランドでは2012年秋に市販化が予定されている新型「アコード」のデザインスタディーが披露された。

日本には導入されていないクーペボディーでその姿を現した9世代目は、現行モデルよりも精悍(せいかん)さが増したものの、基本的にはキープコンセプトだ。もちろん、守りに入ったつもりではないのだろうが、特にヒュンダイを筆頭としたライバルがデザインでも攻めの姿勢を見せているのと比べると、もう少し冒険してもいいのかなという気がしないでもない。ただし、新開発のCVTを2.4リッター直4エンジンに組み合わせたり、2モーター方式の次世代ハイブリッドシステムを投入したり、技術面ではファイティングポーズを取っている。

一方、アキュラブランドでは、「NSXコンセプト」のほかに2台のニューモデルを発表した。1台は2012年春から販売が開始される2世代目「RDX」、そしてもう1台はアキュラ初のコンパクトセダンとなる「ILXコンセプト」である。

RDXはアキュラで最も小さいクロスオーバー車である。とはいえ、新型ではボディーサイズが拡大され、「ホンダCR-V」と同じくらいの大きさを持つ。初代モデルは多気筒が好まれる北米市場に2.3リッター直4ターボで挑んだ意欲作だったが、新型ではオーソドックスな3.5リッターV6に変更されている。スタイリングはまとまりがよく、好感度は高い。

ILXコンセプトはアキュラでは手薄だったエントリークラスを強化するモデル。ベースは「ホンダ・シビック」だが、それを感じさせないスタイリングで独自の世界を築いている。2013年春の発売を予定するものの、日本への導入は残念ながらない。

日産パスファインダー
日産パスファインダー
日産e-NV200
日産e-NV200

その他、日本勢でなかなか健闘していたのが、今年からデトロイトショーに復活した日産である。トヨタとホンダに比べるとブースの面積も小さく、パッと見の派手さはなかったが、新型「パスファインダー」と「NV200」をベースにしたEVの「e-NV200」を出展した。
e-NV200は「リーフ」のコンポーネントを活用した商用EV。電池を床下に収めることで、荷室空間を犠牲にしていないのが特長。実走実験も始まっており、程なくして実用化されるのは間違いない。

(文と写真=新井一樹)

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