日本のクルマはスピンしやすい!? 〜ボッシュの「ESC」記者説明会から

2008.07.07 自動車ニュース

日本のクルマは滑りやすい!? 〜ボッシュの「ESC」記者説明会から

日本のクルマはスピンしやすい!? 〜ボッシュの「ESC」記者説明会から

ボッシュは2008年7月7日、同社が扱うESC(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)の説明会を開催。同システムに関する、近年の市場動向などを発表した。

ESCの動向について語る、ボッシュ、シャシーシステムコントロール事業部の田上雅弘氏。
日本のクルマは滑りやすい!? 〜ボッシュの「ESC」記者説明会から

■進むESCの標準化

ESCは、自動車に備わる予防安全技術。ABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロールシステムなどを統合制御し、横滑りなど、事故につながる危険な挙動変化を防止する。その呼び名は自動車メーカーごとに、VDC、VSA、DSCなどさまざま。ボッシュでは、主に日産やホンダに製品を納入している。

近年、新車への装備率は増加するいっぽうだ。ボッシュの調査によると、2007年は欧州圏が50%でトップ。国別で見れば、1位はスウェーデンの96%。ドイツが79%で続き、最も低いイタリアでも42%。そんな欧州では、2014年からは全ての生産車にESCの装備が義務付けられる見通しだ。
なお、2012年モデル以降(4.5トン以下の)全ての車両に標準装備される北米は、現在44%。
かような行政による義務付けもあって、生産台数ベースの装着率も、今の30%前後から4年後には50%以上にアップする見込みである。

会場には、ESCの構成部品も並べられた。システムは年々小型化。2009年にデビューする「ESP Gen 9」は、現行型より25%軽量化されるという。
日本のクルマは滑りやすい!? 〜ボッシュの「ESC」記者説明会から

■日本での普及率は……?

そんななか、日本のESC国内普及率は、14%と低迷。お隣の韓国(19%)にも及ばない。

車種別の内訳を見ると、ハイエンド高級車の100%を頂点に、車格に応じて装着率は下降。ミディアムクラス(スバル・レガシィなど)では70%を切り、コンパクトタイプ(トヨタ・カローラなど)だと25%、スモールタイプ(ホンダ・フィットなど)になると5%まで落ち込む。ちなみに、昨今売れ筋のミニバンも、9%でしかない。
それでも、2.5〜3リッタークラスのクルマを中心に、年々増加傾向にはあるという。

ボッシュの調査によれば、消費者の安全意識は外国も日本もほとんど同じ。むしろ、ESCそのものの認知度に差があるのだとか。
今後、シミュレーターを使った一般向けのESC体験教室などを通じて、さらに啓蒙活動を充実させていきたいとのことだった。

(webCG 関)

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