東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】

2012.01.13 自動車ニュース
「トヨタ/GAZOO RACING」のブース。手前は「GRMNヴィッツ ターボ コンセプト」。
東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】

【東京オートサロン2012】 東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)

カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」が、今年も開幕。メーカー系ブースの様子をリポートする。

日産ブースのステージ上に並んだ「ジューク」と「リーフ」の「NISMO CONCEPT」。
東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】
GMのブースに並べられた、メタリックブルーにホワイトのストライプというアメリカンなレーシングカラーの「シボレー・ソニック」。
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■なかなかの活況

1983年に「エキサイティングカーショー」の名で始まった「東京オートサロン」は、今回で30回目を迎えた。昨秋の東京モーターショーは幕張メッセから東京ビッグサイトへと会場を移したが、オートサロンは今回も幕張メッセでの開催である。主催者発表による総出展台数630台は昨年より10台少ないが、会場を回ってみて、国際展示場の1〜8ホールはびっしりと埋まっているという印象を受けた。

1995年に実施された規制緩和によって、ローダウンなどの改造を施した車両でも車検に通るようになってからというもの、自動車メーカーが積極的にオートサロンに参加するようになり、メジャー化の推進役を果たした。しかし、その後の自動車不況によって出展メーカーが1社2社と減っていき、後に何社かは復帰、というのが前回までの状況だった。
今回はどうかというと、日本車メーカーは前回も出展していたトヨタ、日産、ホンダ、スバル、スズキに加えてマツダが復帰。そして新たに日野が出展し、計7社となった。いっぽう輸入車メーカー(インポーター)は、前回も出ていたアバルトとルノーに、GM(シボレー)が加わった。

メーカー別に見ると、もっとも力が入ってると感じられたのはトヨタだった。正確にはトヨタとGAZOO RACINGの合同ブースだが、グループのチューニング/カスタマイズブランドである「TRD」と「モデリスタ」がモディファイした「86(ハチロク)」を中心に、GAZOO RACINGのブランドである「GRMN」の「ヴィッツ ターボ コンセプト」と「iQスーパーチャージャー プロトタイプ」など、走りを磨いたモデルを展示。そのほか、すでにおなじみとなっている「レクサスLFA」や「86」のニュルブルクリンク参戦車両から、アメリカで展開している若年層向けブランドである「SCION」のカスタムモデル、さらには往年の名車「トヨタ2000GT」をソーラーEVにコンバートした仕様まで、16台+α(背景に展示されたトランスポーターにも5台ほど載っていた)をズラリと並べていた。

日産は、「NISSAN」「NISMO」「AUTECH」の3つのブランドから11台を展示。目新しいのは555台限定生産という「スカイライン 55th Limited」(誕生55周年記念車)、「マーチ」と「ジューク」の「NISMO CONCEPT」、そして「AUTECH」が手がけた、先頃フルモデルチェンジされた「NV350キャラバン ライダー」などだった。いずれもモディファイは足まわりと内外装のみで、エンジンなどには手を加えられていなかった。

黒いコンテナに収められたホンダの「FLASH BOX」。
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今季の「BRZ」と昨季の「レガシィB4」、2台のSUPER GT(GT300)マシンが並んだスバルのステージで、開発者とドライバーがトーク。
東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】

■にぎやかなホンダ、統一感のあるスバル

「オモシロクなきゃ。」というスローガンを掲げたホンダは、昨年と同様に四輪だけでなく二輪、そして汎用(はんよう)機まで数多く展示していた。前回はブース全体がショップやガレージが並ぶストリートを模したデザインだったが、今回は新製品の「N BOX」に合わせてか(?)、クルマを展示した箱(コンテナ)がアクセントとなっていた。
四輪の中心に据えられていたのは、クラブのDJブースをイメージしたような黒塗りのコンテナに収められた「FLASH BOX」。「N BOX」をチョイワルに仕立てたスタディーモデルで、LEDや反射シートなどで怪しく輝くその姿は、かつて東京モーターショーに展示され、話題を呼んだコンセプトモデル「不夜城」を思い起こさせた。ブースにはヘリテイジとして往年の「S600」や「ライフ ステップバン」、そして四輪・二輪のレーシングマシンなども展示されており、バラエティーは豊かだったが、全体として見るとやや統一感に欠け、散漫な印象も受けた。

その統一感という点では、もっともまとまっていたのがスバルである。話題の「BRZ」と先頃フルモデルチェンジした「インプレッサG4」の「STIコンセプト」を中心に、コンセプトを「ボクサー」と「走り」に絞って、明確に打ち出していた。持ち駒が少ないのが幸いしたともいえるが、ラリーの最高峰であるWRCから撤退して以降も「走り」のブランドイメージをキープしているところは、ここオートサロンでは光っていた。

おとなしめのモデルが行儀よく並べられたマツダのブース。
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スズキブースのメインに据えられた「スイフトスポーツ カスタマイズ2012」。
東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】
オートサロンに初見参の日野。写真は、「デュトロ X 平ボディー」。
東京オートサロン2012会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2012】

■メーカーカスタムのトラックも!

数年ぶりに復帰したマツダは、「スカイアクティブ」を搭載した「CX-5」と「デミオ」の外装をモディファイしたモデルを中心に展示。台数は13台と多かったが、カスタムという点ではおとなしいモデルが多く、オートサロンというよりはモーターショーに近い雰囲気だった。

スズキも市販車に近いモデルが多かったが、目玉である「スイフトスポーツ」の内外装をアレンジしたモデル「カスタマイズ2012」は、メーカー製にしては派手めのエアロパーツにOZのホイール、専用のレカロシートなどを備えており、なかなか魅力的だった。

予想を見事に覆されたのが、新たに参加した「日野」。展示車両はパリダカのカミオンクラスの参戦車両だろうと勝手に思っていたのだが、並べられていたのは、なんと「デュトロ X」のハイブリッドの2トン積みトラック(平ボディー)とディーゼルの3トン積みダンプ。フロントスポイラーやサイドスカートなどのエアロパーツを装着、アルコア製のアルミホイールを履くなどして、「日本初のメーカー純正カスタマイズドカー(トラック)」とうたっていた。

輸入車メーカーについては、「アバルト」は「500C エッセエッセ KONIキット」と「プント スーパースポーツ」の2台。後者は「アバルト・プント エヴォ」をベースに、180psまでチューンを高めた参考出品車である。
ルノー・ジャポンはノーマルと「IMAGE」の2台の「カングー」で、「ルノースポール」のモデルはなぜか展示されていない。GMは、昨年のSEMAショー(ラスベガスで開催される世界最大のカスタムカーショー)でお披露目された「スーパー4ソニック」など3台の「シボレー・ソニック」を展示していた。

(文と写真=沼田 亨)

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