第47回:「のだめ」とヴィラ・デステの意外な関係

2008.06.28 エッセイ

第47回:「のだめ」とヴィラ・デステの意外な関係

たとえ前は『Shall we ダンス?』でも

クラシック音楽をテーマに音大生たちの奮闘を描いた『のだめカンタービレ』。コミックがTVドラマ化されて、早くも2年経とうとしているが、レンタルCD屋さんの、いわゆるクラシック音楽コーナーはいまだに充実している。ボクの音大生時代の知人である演奏家やピアノ講師も、おかげで仕事がちょっぴり増えたようだ。

キムタクのドラマを観て総理大臣になろうとする人は少ないが、「のだめ」を観てコンサートを聴きに行ったり、子供時代に習ったピアノをもう一度、と思った人は多かっただろう。

「日本人は、すぐ流行に踊らされるんだよね」という見方もある。たしかに今必死でピアノを習っているおじさんが、実は『Shall we ダンス?』時代は役所広司になりきってダンス教室に通っていたかもしれない。

しかし全国民的ブームというものが少ないイタリアに住んでいると、日本式盛り上がりは、これまた楽しいのではないかとも思う。たとえ些細なきっかけでも、新しい事象や領域を発見できれば、本人にとってそれなりに幸せではないか。

2008年5月27日、ヴィラ・デステ・コンクールの一般公開日で。
2008年5月27日、ヴィラ・デステ・コンクールの一般公開日で。
コモ湖畔で、世界各地からエントリーした車両を鑑賞する。
コモ湖畔で、世界各地からエントリーした車両を鑑賞する。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。