【スペック】全長×全幅×全高=4705×1785×1395mm/ホイールベース=2760mm/車重=1810kg/駆動方式=FR/3.5リッターV6DOHC24バルブ(306ps/6500rpm、37.7kgm/3500-5250rpm)/価格=913万円(テスト車=1001万円)

メルセデス・ベンツE350ブルーエフィシェンシー カブリオレ(FR/7AT)【試乗記】

しゃくに障る出来 2012.01.15 試乗記 メルセデス・ベンツE350ブルーエフィシェンシー カブリオレ(FR/7AT)
……1001万円

エンジンが新しくなった、メルセデス・ベンツのオープン「Eクラスカブリオレ」。その走りと乗り心地を、ワインディングロードで試した。

ほとんど満点

いつもながら、「う〜む、さすがメルセデス。『いい仕事』してるなあ」と感心するしかないのだが、「さすが」も度が過ぎると憎たらしかったりする。今回ここに登場してもらった「E350カブリオレ」など、その代表だろう。最近あちこちのメーカーから登場が続く4シーター・カブリオレだが、このカテゴリーでメルセデスは圧倒的な先覚者の一員。125年にも及ぶ歴史の大半において、カタログのどこかに瀟洒(しょうしゃ)な4シーター・カブリオレが必ず掲載されてきた。

それほど膨大な経験のすべてを注いだのだから、「さすが」の二重奏、三重奏は当然かもしれない。そういえば、こんな同級生、いませんでしたか。顔はハンサムで脚も長く、成績オール5ならテニスもスキーもうますぎて、ギターもピアノも弾けるだけじゃなく作曲までできちゃって、しかも家庭が裕福で、もう全校女子みんなキャアキャア憧れまくり、みたいな。すげえなあとは思うけど、けっこうシャクに障ったりして。E350カブリオレ、そんなクルマなんです。

その中身はまさに血統書付き。名前はメルセデス乗用車の中核を守る「Eクラス」だが、「史上最高のCクラス」とメーカーが胸を張る「あれ」と主要部品の多くを共用しているのが「Eクラスクーペ」。できの良さは抜群で、スタイリッシュな2ドアなのに実質的にセダン並みの居住性を誇り、いざとなれば並のスポーツカーなど寄せつけないフットワークも発揮できる四方八方ほとんど満点のパーソナルカーだ。ちょっとぜいたくなデートにも似合うし、スーツ姿でアタッシェケースを携えれば行動派ビジネスマンの相棒にもなる。

現行型の「Eクラスカブリオレ」は、2010年4月に日本デビュー。翌2011年7月には、新エンジンや改良型トランスミッションなどが組み合わされたマイナーチェンジ版へとバトンを渡した。
現行型の「Eクラスカブリオレ」は、2010年4月に日本デビュー。翌2011年7月には、新エンジンや改良型トランスミッションなどが組み合わされたマイナーチェンジ版へとバトンを渡した。
運転席まわりの様子。パッケージオプション「AMGパッケージ」付きのテスト車には、シフトパドル付きの「AMGスポーツステアリング」やステンレス製のペダルが備わる。
運転席まわりの様子。パッケージオプション「AMGパッケージ」付きのテスト車には、シフトパドル付きの「AMGスポーツステアリング」やステンレス製のペダルが備わる。
 
メルセデス・ベンツE350ブルーエフィシェンシー カブリオレ(FR/7AT)【試乗記】の画像
関連記事
  • メルセデス・ベンツSL400(FR/9AT)【試乗記】 2016.8.31 試乗記 メルセデス・ベンツのフラッグシップロードスター「SL」に試乗。マイナーチェンジを受けて数々の新技術が投入された最新型の走りやいかに? 従来の「SL350」に代わる新しいエントリーグレード「SL400」のステアリングを握った。
  • 第349回:メルセデス・ベンツのデザイナーが語る
    “モダンラグジュアリー”と“ドリームカー”
    2016.6.10 エディターから一言 メルセデス・ベンツが「Sクラス カブリオレ」をはじめとする3台のオープンカーを日本に導入。発表会に合わせて来日したデザイナーに、新しいデザインコンセプトである“モダンラグジュアリー”とは何か、そして3台の“ドリームカー”について話を聞いた。
  • メルセデス・ベンツSL63 AMG(FR/7AT)【試乗記】 2012.10.17 試乗記 メルセデス・ベンツSL63 AMG(FR/7AT)
    ……2245万円

    飛ばせば矢のように速く、流せば無類の底力を発揮する「SL63 AMG」。このスーパーロードスターを心地よく走らせるにはどうしたらいい? 初秋の南房総を行く。
  • レクサスLC500“Lパッケージ”/LC500h“Lパッケージ”【試乗記】 2017.5.4 試乗記 “製品化を前提としない”はずだったコンセプトカーの発表から5年。ほとんどそのままの姿で登場し、世間を驚かせた「レクサスLC」がいよいよ日本の公道を走る。新開発のFRプラットフォームや10段AT、マルチステージハイブリッドなどの技術を満載した、新世代のラグジュアリークーペの出来栄えは?
  • 最高出力460psの限定車「BMW M4 CS」発売 2017.5.10 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月10日、上海モーターショーでデビューした高性能モデル「BMW M4 CS」の日本導入を発表。同日、60台限定で受注を開始した。納車時期は、同年の秋以降になる見込み。
  • メルセデス・ベンツEクラス クーペ【海外試乗記】 2017.3.30 試乗記 セダン、ステーションワゴンに続き、「メルセデス・ベンツEクラス クーペ」がいよいよ最新世代へとフルモデルチェンジ。W114以来の伝統を誇る、スリーポインテッドスターのミディアムクーペの実力を、スペインはカタロニアで試した。
  • 「BMW 4シリーズ クーペ/カブリオレ/グランクーペ」がマイナーチェンジ 2017.5.9 自動車ニュース BMWジャパンは2017年5月9日、「4シリーズ クーペ」「4シリーズ カブリオレ」「4シリーズ グランクーペ」をマイナーチェンジし、同日販売を開始した。最新モデルでは、エクステリアが大幅にリフレッシュされている。
  • ポルシェ・カイエンGTS(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.16 試乗記 発表から7年、その後のマイナーチェンジからもはや2年半が経過した2代目「ポルシェ・カイエン」。もはや円熟の域に達した感のある同車は今、われわれにどんな走りを見せてくれるのだろうか。スポーティーな「GTS」グレードのステアリングを握った。
  • レクサスLC【開発者インタビュー】 2017.5.5 試乗記 一台のニューモデルという枠を超えて、これからのレクサスの方向性を指し示すという重要な役割を担うことになる「レクサスLC」。欧米のプレミアムブランドに立ち向かうための戦略を、開発を担当した落畑 学さんに伺った。
  • メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレ(4WD/7AT)【試乗記】 2016.11.28 試乗記 メルセデス・ベンツのトップエンドモデルに、44年ぶりとなる「カブリオレ」が復活。ぜいたくなオープン4シーターが実現する世界とは……? パワフルな5.5リッターV8ツインターボを積む「メルセデスAMG S63 4MATICカブリオレ」で確かめた。
ホームへ戻る