VWが12年連続で輸入車販売1位に

2012.01.16 自動車ニュース
VGJのゲラシモス・ドリザス社長と「ゴルフTSIトレンドライン ブルーモーション テクノロジー」
VWが12年連続で輸入車販売1位に

フォルクスワーゲン、12年連続で輸入車販売1位に

フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2012年1月16日、2011年の業績および2012年の事業戦略について記者会見を行った。2011年通年の新車販売台数は5万631台(前年比+8.4%)となり、12年連続で輸入車ブランド別販売台数1位を維持した。2012年は約20%増の6万台を目指す。

都内のホテルで記者会見を行うドリザス社長。
都内のホテルで記者会見を行うドリザス社長。
「ザ・ビートル」
「ザ・ビートル」

■5万台超は4年ぶり

VGJにとって、乗用車の新車販売台数が5万台を超えるのは2007年以来4年ぶり。2009年に3万7928台まで落ち込んで底を打った後、上昇方向に転じた。2011年は、まず大型SUVの「トゥアレグ」、ミニバンの「シャラン」と「ゴルフトゥーラン」、「パサート」、「パサートヴァリアント」(ワゴン)、「ゴルフ カブリオレ」、小型SUVの「ティグアン」といった合計6つの新型車を投入したことが拡販の原動力となった。

また、現在12モデル30グレードの商品ラインナップ中、エコカー減税対象車を10モデル21グレードにまで広げたことも大きな効果があった。販売全体におけるエコカー減税対象モデルの比率は85%に上るという。さらに、特別低金利を適用した残価設定ローンや、メンテナンス費用や交換部品代などを無償とするキャンペーンを通年で実施したことも奏功した。

加えて、2009年の発売以来、高い人気を誇りながらも品薄が続いていた「ポロ」の供給状況が2011年9月以降に改善したことも、販売を押し上げた。年間販売台数は過去最高の1万5171台(前年比+4.6%)に達し、同2万6125台のゴルフとともに同社の販売のけん引役を担った。

「CC」
「CC」
「パサート オールトラック」
「パサート オールトラック」
「up!」
「up!」

■ユーロ安による値下げは考えず

2012年について、同社は日本の全乗用車(軽自動車を含む)市場を430万台、輸入車市場を約10%増の22万台規模と予測。前年比20%増に当たる6万台販売を目標に掲げている。

その達成に向け、まず販売店ネットワークを強化する。トヨタ自動車との「ディストリビューター契約」が2010年に終了したことに伴い、旧「DUO(デュゥオ)」店は既存のフォルクスワーゲン販売網に統合され、2011年末までに輸入車最大の245店舗体制が整った。これらの店舗を旗艦の「フルファンクション店」と、支店に相当する「ブランチ店」や「サテライトサービス」に分け、効率的な運営を目指す。

また、2011年秋に試験的に導入していた顧客専用のwebページサービス「フォルクスワーゲン オーナーズパス」を本格展開する。アフターサービスやイベントなど各種情報の交換の場とするほか、ポイントプログラムも展開し、顧客との結びつきを強めていくという。さらに、認定中古車制度を強化して、名称も「Das WeltAuto(ダス ヴェルトアウト)」と変更し、2012年2月にスタートさせる。

新商品については、まず「ザ・ビートル」の受注を4月に開始し、夏までに発売する。日本仕様は1.2リッターTSIエンジンに7段DSGを組み合わせたモデルとなり、価格は250万円から。次に新型「CC」とパサートベースのクロスオーバー車「パサート オールトラック」を、年央から夏までに発表する。さらに同社の新しいエントリーモデルとなる「up!(アップ)」については、第4四半期に投入する予定だ。

なお、ユーロ安の加速に伴う価格体系の見直しについては考えていないという。「(VGJは)本社と円建てで取引しているため、ユーロ安は直接関係がない。顧客へのメリット還元は、価格ではなくオプションの装着やオーナーシップの強化など、商品の価値を高めていく方向で考えていきたい」(ゲラシモス・ドリザス社長)とのことだ。

(webCG 竹下)

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