「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへ

2008.06.02 自動車ニュース

「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへ

「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへ

日産自動車は2008年6月2日、アッパーミディアムセダンの「ティアナ」をフルモデルチェンジして発表。同日販売を開始した。


「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへ

■中国市場の席巻を狙う

2008年4月の北京モーターショーでワールドプレミアされた新型ティアナが、ようやく本国日本で発表された。

ウッドパネルをふんだんに使ったすっきりとしたインテリアを前面に押し出し、初代「ティアナ」がデビューしたのが2003年2月のこと。その「モダンリビングコンセプト」は、後に発表された「ティーダ」「シルフィ」などに派生し、日産車のイメージの一つとしても認知される。

このセンセーショナルなデビューからおよそ5年を経て、ティアナは2代目に生まれ変わった。世界40カ国以上で合計37万台以上販売(うち、半数弱が中国市場)したというグローバルモデルの系譜を引き継ぐため、モダンリビングコンセプトの軸は変えずに、グローバルな視点に基づいた快適性を採り入れるべく進化させたという。
新開発のプラットフォームが奢られ、専用のエンジンを搭載するなどの意欲作で、中国市場の席巻を狙うとともに、国内では強敵「トヨタ・マークX」に真っ向勝負をかける。

エンジンは専用2.5リッターV6を含む3種が用意され、全車CVTを組み合わせられた。メインのFFのほか、4WDも用意。価格は246万7500円〜394万8000円。月1000台の販売を目標にする。


「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへの画像

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■ウェービーでダイナミックなデザインに

FFモデルのディメンションは、全長×全幅×全高=4850(+50)×1795(+30)×1475(+0)mm(カッコ内は先代比)と、ふくよかになった。ホイールベースは2775mmと変わらず。

“進化したモダン”を謳う新型ティアナのエクステリアは、先代の直線基調のクリーンなデザインから、立体感のあるダイナミックなものへ変化した。インテリアにもその傾向は見られ、ダッシュボード形状やセンターコンソールなどもウェービーなものとなっている。

特徴的だったシートは先代イメージを引き継ぎつつ形状や構造を一新。座り心地の良い疲れにくいシートをめざした。シートパッドを3層構造にするなど弾力性にもこだわった。「乗る人すべてにおもてなしを」と、前席ベンチレーションシートや後席大型ヘッドレストも用意される。ティアナの代名詞である助手席オットマンも健在。
全席に備わる、着用時の圧迫感が少ない低フリクションシートベルトも、快適性向上をサポートするアイテムだ。

2007年東京モーターショー出展コンセプトカー「インティマ」まで大仰ではないが、後席まで全面ガラスのスタイリッシュガラスルーフも快適な空間を生み出す装備だ。


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■専用の2.5リッターV6エンジンをラインナップ

エンジンは3種をラインナップする。
先代譲りとなる3.5リッターV6「VQ35」エンジンは、低中回転域のトルクと高回転域の出力を向上。最高出力252ps/6000rpm、最大トルク34.2kgm/4400rpmにチューニングされた。4WD用の2.5リッター直4も、従来モデルから若干のパワーアップが施された。

新たに採用されたのが、ティアナ専用となる2.5リッターV6「VQ25」エンジン。1600rpmで最大トルクの80%を発生させるという実用型のエンジンだ。185psと23.7kgmのパフォーマンスは、従来の2.3リッターから12psと0.8kgmアップしているが、燃費は7%向上したとされる。

2.5リッターエンジンはいずれもレギュラーガソリン仕様。トランスミッションは、全車エクストロニックCVT(3.5リッターは6段のマニュアルモード付き)が組み合わされる。車速感応式パワーステアリングは、全グレードに共通の装備となった。


「日産ティアナ」フルモデルチェンジで、進化したモダンへの画像

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■低重心、高トルク対応の新プラットフォーム

新型ティアナには軽量かつ高剛性、低振動のボディ構造とともに、「D-プラットフォーム」と呼ばれる、低重心、高トルクに対応する新プラットフォームが与えられた。エンジンの搭載位置が低く、ワイドトレッドであることが特徴。よって、トレッドは先代の前1530mm/後1535mmから、前1560mm/後1560mmへの拡幅が見られる。

サスペンション形式は先代同様、前マクファーソンストラット/後マルチリンク。ジオメトリーの見直し、フロントダンパーへのリバウンドスプリング内蔵などで、乗り心地と操縦安定性向上が図られた。

室内静粛性を高めるため、ボディ各所にペイントシールや発泡材を用いることで、ノイズを遮断・減衰。吸音効果の高いフロアーカーペットの採用やエンジンマウントの改良、ドアミラー形状の見直しによる風切り音低減などがされ、クラストップの静粛性をアピールする。


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■後席シートベルト着用に向けて

安全装備は前席SRSエアバッグが標準で備わるほか、一部グレードにサイドエアバッグ、オプションでカーテンエアバッグを用意。アンチスピンデバイスのVDC(ビークルダイナミクスコントロール)は、3.5リッター以外はオプションとなる。
注目は、国産車では数少ない、片手でもバックルに差し込みやすい自立式後席シートベルトバックルの採用。6月1日から始まった、高速道路等での後席シートベルト着用義務化に対応する、前向きな取り組みと言えよう。

快適装備としては、BOSEサラウンドサウンドシステムや、HDD方式のカーウイングスナビゲーションシステムなどが用意される。

(webCG 本諏訪)

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