「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進

2008.05.27 自動車ニュース
ウェーバー・スポーツカーズの「ファスター・ワン」。跳ね上げ式ドアはスーパーカーにお約束のアイテムだ。
「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進

「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進

スイスに拠点を置く小さな自動車メーカー「WEBER SPORTCARS(ウェーバー・スポーツカーズ)」が、驚愕のスーパーカー「Faster One(ファスター・ワン)」を誕生させた。


「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進

「ファスター・ワン」は、「ライトウェイトデザイン」「パワー」「エアロダイナミクス」をテーマに開発された2シーターのスーパースポーツ。世界最高峰のフォーミュラカーを意識してなのだろう、そのイニシャルは「F1」だ。

最高速度は、なんと420km/h! ゼロ発進で、100km/hまで2.5秒、200km/hは6.6秒、300km/hには16.2秒で到達するという。ちなみに、1001psで話題になった「ブガッティ・ヴェイロン」は、トップスピードが407km/h、0-300km/hは16.7秒。それをゆうに凌ぐ、驚異的なスピード。公道を走行できる合法的なクルマとしては、世界で最も速いのだ。


「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進の画像

「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進の画像

■インパクト十分

風洞実験を繰り返したファスター・ワンは、フロントや両サイドだけでなく、ルーフにもエアインテークが穿たれる。

全長×全幅×全高=4500×2040×1150mmのボディは……ユニークそのもの。山型になったフロントの評価は分かれそうだが、たしかにインパクトは大きい。サイドラインは比較的シンプルだが、リアはほぼ垂直にカットされており、地上と水平なリアウィングも特徴といえよう。
ドアはスーパーカーらしく跳ね上げ式で、ドアノブは存在しない。空力効果を高めるため、代わりにボタンで開閉する仕組みになっている。

室内の詳細は不明だが、ハンドル中央に多々のボタンが設置されているなど、F1のコックピットを思わせるデザインになっている。

足まわりは20インチ。380mmのセラミック製ディスクブレーキが組み合わされる。ハイテクのABSのおかげで、100km/hから30mで停車できるという。
「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進

■もはやF1マシン並

コルベットの7リッターV8エンジンをベースに、2つのスーパーチャージャーを加えてミドマウント。最高出力900ps/7000rpm、最大トルク107.1kgm/3900rpmを発揮する。ヴェイロンより101psだけ値は小さいが、かのクルマより800kgも軽い、1100kgという車重が速さの秘訣だ。
アルミニウム製のスペースフレームは、わずか65kg。ボディはカーボンファイバー製で軽量化が図られた。
結果、パワーウェイトレシオは1.22kg/psとF1マシン並になった。

組み合わされるのは、自社開発の6段セミオートマティックトランスミッション。ハンドルに装着されたパドルシフトで操作する。近年のスーパーカーではお馴染みだが、ギアチェンジに要する時間は、僅か0.05秒。これまた驚くべき数値だ。
なお、このパワーを路面に的確に伝えるべく、アクティブトラクションコントロールシステムもF1と同様のものが採用された。

ロマン・ウェーバー氏
ロマン・ウェーバー氏
「ヴェイロン」をブッチギれ! 新型スーパーカー「ファスター・ワン」発進の画像

■1億6200万円はバーゲン!?

最後に、生みの親も紹介しておこう。

ファスター・ワンを生み出したスイスのウェーバー・スポーツカーズは、2002年にロマン・ウェーバー氏が設立した。
彼は機械工学の学位を持ち、チタンやハイテク素材を駆使して、医療機器などを生産。1990年にF1やDTM(ドイツツーリング選手権)のハイテクコンポーネントなどを製造する企業を立ち上げた。そこでレーシングカーの最先端技術の開発を担ったノウハウを基に、自らスポーツカーの製作につながっていったというわけだ。

ファスター・ワンは今夏から生産を開始し、年内には発売される予定だ。気になる値段は、ヴェイロンよりもグッとお安い(?)、162万スイスフラン(=約1億6200万円)とのこと。ずいぶんお得だ! と思った、そこのあなた。ヴェイロン購入の対抗馬として、検討してみてはいかがでしょうか。

(文=野口友莉/YUYU/写真=WEBER SPORTCARS)

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