【スペック】全長×全幅×全高=4799×1855×1417mm/ホイールベース=2711mm/車重=1632kg/駆動方式=4WD/3.6リッターV6DOHC24バルブ(300ps/6600rpm、35.7kgm/2400-5300rpm)(欧州仕様車)

フォルクスワーゲン・パサートCC(4WD/6AT)【海外試乗記】

行き場を失ったVWユーザーへ 2008.05.26 試乗記 フォルクスワーゲン・パサートCC V6 4MOTION(4WD/6AT)

質実剛健と評されることが多いフォルクスワーゲンから、異色のモデルが登場した。その名は「パサートCC」。第一印象をドイツから報告する。

紛らわしいけどクーペです

車名の「CC」が表しているのは“クーペ・コンバーチブル”ではなく、“コンフォート・クーペ”の意味だという。クーペでありながら4ドア。そう聞くと脳裏には「メルセデス・ベンツCLS」の姿が浮かんでくるが、内容からすると日本のユーザーの受け取り方は、それとはちょっと違ったものになりそうな気がする。

「パサート・セダン」に対して全長を31mm、全幅を36mm拡大する一方、全高を50mm下げたボディは、長めのオーバーハング、大きく寝かされたウィンドウ、そして低いルーフによって、セダンとは比較にならないくらいエレガントな印象を醸している。その一方でフロントマスクなどは割とおとなしめで、全体の雰囲気は、むしろ上品という印象だ。

インテリアのしつらえも悪くない。運転席まわりのデザインはセダンから引き継がれているが、計器周辺や空調パネルなどは専用デザインとされ、またお馴染みブルーとレッドの透過照明も白に統一されている。

一番の不安材料は、このスタイリングで、どれだけの室内空間を確保できているかということだが、ルーフが低く、しかも試乗車にはパノラマベントサンルーフと呼ばれるガラスルーフが装備されていたにもかかわらず、意外なことに頭上を含め、窮屈さはどこにも感じることがなかった。それは2名用とされた後席についても同様。足元も頭上も空間には不満はなし。左右方向にはやや狭いとはいえ、この外観から想像するより、はるかに居住性は良い。気になったのはむしろ視界で、Aピラーの太さもあって特に助手席側の車両感覚が掴みにくく、駐車アシスト機能がないと東京では苦しいかもしれないと感じた。

パサートセダンと比べると、全長は31mm長く、全幅は36mmワイド。いっぽう全高は50mm低い。
パサートセダンと比べると、全長は31mm長く、全幅は36mmワイド。いっぽう全高は50mm低い。
インパネまわりはセダンと共通。計器板や空調パネルはCC専用のデザインが与えられた。
インパネまわりはセダンと共通。計器板や空調パネルはCC専用のデザインが与えられた。
リアシートは左右独立式の2人掛けタイプ。センターにアームレストや物入れが備わる。
リアシートは左右独立式の2人掛けタイプ。センターにアームレストや物入れが備わる。

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