「ガソリンを満タンにすると足まわりがしっかりする?」

2008.05.24 クルマ生活Q&A サスペンション

「ガソリンを満タンにすると足まわりがしっかりする?」

車重が少しでも軽いほうがエコドライブになると思い、いつもガソリンはタンクの半分までしか入れません。でも、この間の暫定税率騒動で久しぶりに満タンにしてみたところ、足まわりのバタつきがおさまったような気がしました。気のせいでしょうか?

お答えします。クルマはさまざまな状態で使用されるので、ある程度は柔軟に対応できるようにセッティングされています。
たとえばセダンなら1人乗車から5人乗車までをカバーしなくてはいけませんし、トランクが空か荷物をたくさん積むかという違いもあるでしょう。ふだん一人で乗っていて、たまにフル乗車で運転するとクルマの動きが重く感じられた経験のある方は多いでしょう。

でも、ガソリンタンクは通常50〜60リッター程度で、満タンと空の状態でせいぜい50kgほどしか変わりません。その程度で運転感覚の違いが出そうには思えないかもしれませんが、実は結構大きな変化があるのです。

極端な例を挙げると、昔のポルシェ911はガソリンが減ってくると直進性がはっきりと悪くなりました。リアエンジンで後輪駆動の911は、ガソリンタンクがフロントに位置しています。ガソリンが減ってフロントが軽くなると、前輪の接地性が悪化するのがはっきりとわかったものです。もちろん最近のモデルではそんなことはありませんが。

エンジンがフロントにあるモデルの場合、ガソリンタンクは通常後軸の少し前あたりにあります。ここに重量がかかると、わずか数十kgほどでも乗り心地への影響はあるのです。バネ下が一定でバネ上の重量が増加すると、乗り心地はしっとりとしてばたつきが少なくなるはずです。

メーカーによって考え方に差はありますが、2、3人乗車、ガソリン満タンという条件で足まわりのセッティングが行われることが多いようです。もちろん、多少条件が外れても危険ということはありませんので、それほど神経質になる必要はありませんよ。