【スペック】全長×全幅×全高=5411×2078×1473mm/ホイールベース=3116mm/車重=2655kg/駆動方式=FR/6.75リッターV8OHV24バルブ(537ps/4000rpm、107.1mkg/3200rpm)(欧州仕様車)

ベントレー・ブルックランズ(FR/6AT)【海外試乗記(後編)】

比類なき正統派クーペ(後編) 2008.05.17 試乗記 ベントレー・ブルックランズ(FR/6AT)
そのボディやインテリアは、もはや工業製品より工芸品と言うべき仕上がり。いよいよ、トスカーナの山道で、その走りを試す。
『CG』2008年5月号から転載。

ベントレー・ブルックランズ(FR/6AT)【海外試乗記(後編)】

太いトルク、正確なステアリング

全幅2mの豪勢なクーペを走らせるには、トスカーナの狭い山道はどう考えても不向きだと心配していたが、走り始めると間もなく苦にしなくなるのが不思議である。

無論小さなスポーツカーのように振り回すつもりは毛頭ないが、ZF製6ATを介して20インチ・ホイールに伝わる贅沢なまでに太いトルクが、2.6トン余りもあるボディの重さを感じさせずにスッと押し出してくれることと、アルナージTの前後ダブルウィッシュボーンをさらに締め上げたサスペンション(可変ダンパー付き)と正確なステアリングが安心感を与えてくれるおかげで自信を持って狭いコーナーにも入っていける。比較的車線が狭いくせに流れが速く、しかも路面がうねるスーパーストラーダ(日本でいえば国道バイパス)のコーナーでも、狙った通りに長大なボンネットを寄せることができるのだ。

交通量が多かったためにそのパワーを一部しか試せなかったが、どの速度域でもスポーツモードを選んでダンピングを強めたほうがフラットさが強調されて快適だった。ちなみにフルスロットルを与えれば0-100km/h=5.3秒、最高速296km/h(アルナージTはそれぞれ5.5秒と288km/h)の文句なしの実力を持つという。

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