数字に見る「タタ」のウィークポイント

2008.05.07 自動車ニュース

タタ・モーターズ、4月の新車販売は前年同月割れ

数字に見る「タタ」のウィークポイント

インドの自動車メーカー、タタ・モーターズは、2008年4月度の新車生産・販売実績を発表した。国内での商用車販売は好調だが、輸出で伸び悩む。

大型商用車「タタ ノバス」
大型商用車「タタ ノバス」
小型商用車「タタ エース」
小型商用車「タタ エース」

■4月の新車販売は前年同月割れ

タタ・モーターズの発表によると、同社の2008年4月の生産台数は3万8149台で、前年同月比で5.8%落ち込んだ。

タタ・モーターズは、10万ルピー(約28万円)の国民車「ナノ」の発表高級車ブランド「ジャガー」「ランドローバー」の買収で一躍話題になったが、それら事業規模拡大効果が出るのは今年後半になってから。ちなみにナノのインドにおける発売は2008年9月、ジャガー&ランドローバーの買収についても正式な手続きが終わるのは2008年6月頃になるとされる。

現状でタタ・モーターズの自動車事業は、商用車生産が過半数を占めており、4月の登録実績で見ても商用車が全体の55%を占める。内訳は大型/中型商用車が1万1248台(前年同月比+7%)、小型商用車は9753台(同+8%)で、いずれも前年同月を上回った。

と、このようにメインビジネスである商用車生産は堅調のようだ。

小型ハッチ「タタ インディカ」
小型ハッチ「タタ インディカ」
SUVの「タタ サファリ」
SUVの「タタ サファリ」

いっぽう、乗用車の登録台数は1万4843台で、前年同月より12%下降。なかでも足を引っ張ったのが、普及モデルである小型ハッチ「インディカ」(35万1250ルピー/約98万円〜)だ。登録台数は前年同月より31.6%少ない7430台にとどまった。いっぽう、インディカのセダン版「インディゴ」(38万7871ルピー/約109万円〜)のほうは3763台で、43%の伸び。SUVの「スモ」(関連記事)と「サファリ」も前年同月を9.3%上回り、あわせて3650台を記録した。

もっとも実績が悪化したのは輸出ビジネス。台数は2305台で前年同月より43%減少した。

タタ・モーターズの生産台数は、数字だけでみると富士重工業とだいたい同じぐらい。ただし、先述のように商用車が大部分を占めており、成長著しい乗用車需要に新型車の開発が追いつけば、まだまだ伸びそうな予感だ。おおまかな傾向として、日本の自動車メーカーより輸出の占める割合が圧倒的に低く、海外市場における競争力が低いといえる。このあたりのウィークポイントが、ナノの発売でどのように変化していくのか見物だ。

(webCG 曽宮)

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