ルノー、怒涛の新車ラッシュ! その内容は…… 

2008.04.25 自動車ニュース
ガルウィングドアが特徴的な「ルノー・メガーヌ・クーペ・コンセプト」。
ルノーが怒涛の新車ラッシュ!? その内容は…… 

ルノー、怒涛の新車ラッシュ! その内容は…… 

フランスの自動車メーカー「ルノー」は、2009年までの4年間に26車種の新型モデルを発売する計画をしており、昨年からは新車ラッシュが続いている。

そんななか、本国フランスの自動車誌『action aoto moto』(アクション・オト・モト)は、これからフランス国内で市場投入されるルノー車をリストアップした。本国でウワサされるニューモデルの展望を、車種別にご紹介しよう。

 

■メガーヌ

人気の高い「メガーヌ」は、4モデルがデビューを控えている。

その先陣をきるのは、メガーヌ3代目「5ドアセダン」。2008年の夏に発表、10月上旬開催のパリサロンの頃に発売されるという。デビュー間近のウワサながら、現行のプラットフォームを流用すること以外は謎のまま。初代と2代目のデザインは大きく変わっただけに、そのフォルムが気になるところだ。

今年のジュネーブショーで公開されたコンセプトカー「メガーヌ・クーペ・コンセプト」は、年内に「3ドアクーペ」として市販される。フロントはコンセプトカーをほぼ踏襲するようだが、リヤは大きく変更。全長は約20cm短くなって4.3m前後に。ドアはガルウィングではなく、オーソドクスな形状になるようだ。
コンセプトカーでは最高出力200psの2リッターターボエンジンを搭載していたが、市販車にはディーゼルエンジンも揃うという。

クーペが発売された後に、ワゴンタイプの「エステート」。そして、「クーペ・カブリオレ」も順次登場するとの見通しだ。

 

■セニック

日本ではあまり知られていないが、メガーヌ派生のミニバンがある。「セニック」だ。新型セニックも新型メガーヌがベースだから、モデルチェンジの影響を受けるわけ。
ディメンションは、4.26mある現行車よりも若干長くなるようだ。発売は新型メガーヌ・セダンから遅れること約1年とみられている。

「ルノー・トゥインゴRS」
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■トゥインゴ

「昔のトゥインゴの方が個性的でよかった!」
などと、このモデルチェンジを残念がるフランス人は多い。なにせ、旧型の盗難率が高いと話題になるほどである。
そんな逆風(?)にも関わらず、2007年デビューしたニュートゥインゴは順調に販売台数トップ10入りを続けている。
そのトゥインゴに、ルノーのスポーツモデルを示す「RS」を冠した「トゥインゴRS」が、今夏追加される。エクステリアはノーマルから若干ヤンチャになった程度。しかし、心臓部はノーマルの1.2リッターから、133psを発生する1.6リッターに変更。価格はRSモデルとしては抑え気味の1万6500ユーロ(約270万円)前後だという。

2008年市販予定の「ラグナ・クーペ」。
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■ラグナ

「ラグナ」の高性能版「ラグナGT」が今春発売されるのに続いて、10月には「クーペ」も市販される。昨年のフランクフルトショーに出品された4座のコンセプトカー「ラグナ・クーペ・コンセプト」がベース。外観は大きく変えず、もちろんシートも4つ確保されているという。
コンセプトカーには、日産と共同開発した3リッターV6ターボディーゼルを搭載していたが、量産車には日産のV6 ガソリンユニットも加わる。

 

■ルーテシア

2009年初頭には、「ルーテシア」がスタイリングを変えてくるらしい。フランス国内では、このクラスで長らく首位に君臨してきたベストセラーだ。
が、最近の月間販売ランキングでは、ライバルの「プジョー207」にトップの座を明け渡すこともある。果たして、新デザインは首位安泰のカンフル剤になるだろうか?

ルノーサムスン「SM7」。ベースの「日産ティアナ」にそっくり。
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■エスパス、ほか

ルノーの最上級ミニバン「エスパス」の5代目が2009年半ばにデビューする。ラグナのプラットフォームを流用し、現行と同様にロングとショートの2バージョンが揃う(その結果、セニックのロングバージョン「グラン・セニック」は消えることになるようだ)。
デビュー25年にして初めて(!)リアサイドのドアがスライド式に。
エンジンはラグナGTに搭載される3リッターV6。ラグナ同様、仏北部のサンドゥーヴィルの工場で製造される予定だ。

その他ルノー関連モデルとしては……
低価格車「ロガン」を送り出す「ダチア」の新モデル、「SANDERO」(サンデロ)。既にアルゼンチンとブラジルで発売されているが、今秋ヨーロッパに上陸する。

“高いほう”では、フラグシップモデル「ヴェルサティス」に代わる高級車が2010年に誕生しそう。同社初のSUV「コレオス」を子会社ルノーサムスンの本拠地がある韓国で生産しているのと同様、新たなフラグシップモデルは、デザインと開発をルノーが行い、韓国で生産するという。
ベースになるのは、日産「ティアナ」をベースに開発したルノーサムスンの「SM5」「SM7」をさらに開発したものだとか。
さらに、2010年発売予定の日産製小型ロードスターをベースに、2011年にスポーツカーをデビューさせる可能性もある。

ルノーのフランス国内販売台数は、2004〜2007年の3年間で19%もダウンした。一方、今年の第1四半期(1〜3月)では、国内、及び世界全体での販売台数を伸ばしている。
新車ラッシュで、好調な勢いを維持できるかどうか、今後に注目だ。

(文=野口友莉/YUYU/写真=ルノー)

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