【スペック】全長×全幅×全高=4735×1795×1440mm/ホイールベース=2725mm/車重=1470kg/駆動方式=FF/2.5リッター直4DOHC16バルブ(170ps/6000rpm、23.0kgm/4000rpm)/価格=262万円(テスト車=278万5900円)

マツダ・アテンザスポーツ25Z(FF/6MT)【ブリーフテスト】

マツダ・アテンザスポーツ25Z(FF/6MT) 2008.04.24 試乗記 ……278万5900円
総合評価……★★★

2008年1月にフルモデルチェンジを受けた「アテンザ」は、ホイールベースの延長とともにひとまわり大きなボディを手に入れた。
5ドアハッチ「アテンザスポーツ」の最もスポーティな「25Z」をMTで操り、その走りを試す。
ステアリングホイールのスポーク左側に備わるのが、エアコン/オーディオ/トリップコンピュータを操作する「CF-Net」のコントロールスイッチ。インパネ中央上部の表示を見ながら直感的に操作できると謳われ、運転に集中できることをねらったアクティブセーフティ技術とされる。
マツダ・アテンザスポーツ25Z(FF/6MT)【ブリーフテスト】

隠し味が欲しい

新型アテンザの外観を見て、まず思うのは「ずいぶん立派になったな」ということではないだろうか。しかし実際のところ拡大分は全長で65mm、全幅で15mmと、それほど大きくなったわけではない。サイズ以上の存在感をもたらしているのは、滑らかな曲面と鋭いエッジを融合させた流麗なフォルムである。狙ったのは、先代が取りきれなかったセダンユーザーのコア層である50代以上へのアピールだ。
一方で、先代を支持した若いユーザーを見据えているのが、スポーツワゴンとこの5ドアハッチバックのスポーツ。フロントマスクがセダンよりアグレッシブなデザインとされていて、落ち着いたセダンとは違うイメージを打ち出している。その試みはうまくいっていると言っていいのではないだろうか。当然、ユーティリティ性はセダンの比ではないし、ワゴンとは違った軽快感、スポーティな存在感はほかにはなく魅力的だ。MTの用意も、実際の売り上げへの貢献以上に、イメージアップに有効に働きそうである。

しかしながら新型アテンザ、実際乗ってみると、先代が持っていたわかりやすい刺激性が薄まり、キャラクターがやや見えにくくなってしまった感は否めない。走りの面では、それが特に顕著。荒っぽさやヤンチャぶりが陰を潜め、格段に洗練されたのは事実ながら、強いアピールにも乏しいのだ。
それは、ラインナップのなかでは特に若い層の方を向いている、このアテンザスポーツ25Zでも変わらない。せっかくこのクラスで5ドアハッチバック、そして6段MTという通好みなパッケージなのだから、アテンザのスポーティさを体現する存在として、もう少しスパイシーに味つけをしてもいいのではないだろうか。
素材がよければそれでいいというわけでは決してない。甘みを引き立てるためには、あえて軽く塩を振ることも必要。本質を伝えるためには、巧みな演出だって必要なのが今の時代なのである。

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