第2戦岡山、「GT-R」がまたもワンツー! 【SUPER GT 08】

2008.04.14 自動車ニュース
GT500クラスを制したのは、本山哲(写真左)とブノワ・トレルイエのNo.23 XANAVI NISMO GT-R。開幕から2連勝、しかもポール・トゥ・ウィンだった。
2位は、No.12 カルソニック IMPUL(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)でGT-Rのワンツー。3位にはNo.1 ARTA NSX (ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)が入った。
第2戦岡山、「GT-R」がまたもワンツー! 【SUPER GT 08】

【SUPER GT 08】第2戦岡山、「GT-R」がまたもワンツー!

ハンディウェイト、岡山のテクニカルコース、そしてレース途中から降ってきた雨。いかなる悪条件も、ポールポジションからスタートした「GT-R」は跳ね除けた。まさに完勝。GT-Rの後方では、激戦が繰り広げてられていたのだが……

20084月13日、岡山県の岡山国際サーキットでSUPER GT第2戦の決勝レースが行われた。ポールポジションスタートのNo.23 XANAVI NISMO GT-R(本山哲/B・トレルイエ組)が、開幕に続いて連勝。磐石な走りで、GT-Rの強さを再認識させた。
一方、2位にはNo.12 カルソニック インパル GT-R(松田次生/S・フィリップ組)、3位にNo.1 ARTA NSX(R・ファーマン/伊沢拓也組)と、初表彰台組が続いた。

なお、GT300クラスもポール・トゥ・ウィン。新生のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、そつのないレースで今季初優勝。No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/山路慎一組)が2位、3位はNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)だった。

■予選から容赦なし! GT-R

SUPER GTはまず、決勝前日の土曜に行われる1回目の予選で上位10台を選抜する。その後、スーパーラップという1ラップのタイムアタックを行い、決勝グリッドを決める。
今回GT-Rは、全5台中4台がこの10台の枠に入った。SC430は、たった1台。一方、開幕の鈴鹿では最高7位と辛酸をなめたNSX勢は5台中5台と100%だった。それでも、GT-Rの速さは圧倒的。開幕戦の勝者、No.23 GT-Rのトレルイエが今季初ポールポジションを獲得し、No.1 NSXのファーマンは0.3秒もビハインド。2位に甘んじた。

GT300では予選1回目の暫定トップだったNo.46 MOLAレオパレスZの星野一樹がアタックラップで伸び悩み、No.43 Garaiyaの新田に首位の座をさらわれてしまった。

GT500クラスのスタートシーン。
GT500クラスのスタートシーン。
トラブルで遅れながらも、2位をキープしていたNo.1 ARTA NSX (ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)だったが、終盤No.12 カルソニック IMPUL GT-R (松田次生/セバスチャン・フィリップ組)から猛追を受けて脱落。3位に。
トラブルで遅れながらも、2位をキープしていたNo.1 ARTA NSX (ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)だったが、終盤No.12 カルソニック IMPUL GT-R (松田次生/セバスチャン・フィリップ組)から猛追を受けて脱落。3位に。

■NSXは奮闘するも……

岡山は、NSXが得意とするコース。決勝の序盤は、No.1 NSXがトップNo.23 GT-Rを執拗に追いかけた。が、岡山は抜きどころが少ないショートコース。GT300を含む周回遅れのクルマが早くから出始めたことなどが“運命の分かれ道”となった。
トップのGT-RがGT300を抜きにかかったのをきっかけに、No.1 NSXはほかのGT300と接触、左フロントタイヤをバースト。緊急ピットインで大きく後退した。
No.1こそ後退したが、トップ10に5台を送り込んだNSXは“次なる刺客”が2-3位で続く。しかしそのNSX勢、ともにドライバー交代直後のアウトラップでまさかのコースアウト。気まぐれな雨も足かせとなり、後半戦はNo.23 GT-Rの独走を許してしまった。

このハプニングで再びチャンスを得たのが、No.1だ。ルーキーの伊沢が修復後のクルマをコントロールし、2位まで挽回。足まわりに不安を残すコンディションにめげず、堂々たる走りを披露。後方から追い上げるNo.12 GT-Rのプレッシャーを跳ね除けた。

奇しくも、No.12 GT-Rをドライブするのは、先のフォーミュラ・ニッポン開幕戦でポール・トゥ・ウィンを決めた松田。そのとき予選2位だったのがNo.1 NSXの伊沢だ。
「この前にバトルをしたので、今日はやり返したい」という伊沢に、松田は王者ならではのプレッシャー攻勢。結局伊沢はコースアウトを喫し3位に。松田は2位浮上を果たしたが、トップのNo.23 GT-Rを追うにはもう十分な時間は残されていなかった。

初戦に引き続き、今回もまたGT-Rの強さが印象的なレースだった。
初戦に引き続き、今回もまたGT-Rの強さが印象的なレースだった。
GT300クラス優勝のNo.43 ARTA Garaiya (新田 守男/高木 真一組)。GT500クラス同様のポール・トゥ・ウィンを決めた。
GT300クラス優勝のNo.43 ARTA Garaiya (新田 守男/高木 真一組)。GT500クラス同様のポール・トゥ・ウィンを決めた。

■ウェイトハンデもなんのその

同じGT-R勢すら寄せ付けなかった、No.23 GT-R。終盤はペースをコントロールし、タイム的には独走ではなかったが、レース自体は完璧なものだった。

開幕戦の後、イコールコンディションでの戦いを基本とするSUPER GTの規定に基づき、特別性能調整のウェイトハンデ50kgが義務付けられたGT-R勢だが、なかでもNo.23は優勝によるハンディウェイトを合算すると1200kg超の車重になり、最低重量より100kg重い状態で岡山での戦いだった。

ところが、結果はNo.23の連勝。その強さと速さに他チームからは早くも脱帽ムードが漂いそうだ。もちろん、No.23だけに独走を許したくない他のGT-Rも黙ってはいまい。
今回の岡山はアクシデント多発に泣いたNSXだが、速さでは引けを取らないことを証明した。現時点では、今ひとつ元気のないSC430も、安定性を武器に着実なレースを見せ、ポイントランキング争いには加わっているのも見逃せない。

第3戦の富士は、ストレートスピードが問われる場所。レースは500kmの長丁場となる。このままGT-Rの優勢が続くのか、それともライバルの巻き返しが見られるのか。ゴールデンウィークの真っ只中、5月4日に決勝を迎える。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

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