【スペック】全長×全幅×全高=4565×1695×1475mm/ホイールベース=2700mm/車重=1270kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(158ps/6200rpm、20.0kgm/4400rpm)/価格=219万4500円(テスト車=263万1300円)

トヨタ・アリオンA20(FF/CVT)【ブリーフテスト】

トヨタ・アリオンA20(FF/CVT) 2008.03.05 試乗記 ……263万1300円
総合評価……★★★★

トヨタのミディアムセダン「アリオン」に2リッターモデルが追加された。新技術バルブマチック機構を採用した新エンジンを試す。

パワーだけじゃない走りの楽しさが欲しい

性能の面では1.8リッターでも不足はないはずなのに、このクラスのセダンが結局は2リッターモデルをラインナップに加えることになるのは、ユーザーからの強い要望に拠るところが大きいという。この手のセダンの主たる購買層である、これまで何台ものクルマを乗り継いできた50代以上のユーザーにとって、1.8リッターは性能云々の前にイメージ的に物足りない。やはり2リッターじゃなければ、という思いがとても強いのだ。

アリオン/プレミオの2リッターモデルは、バルブマチックと呼ばれる吸気側の連続可変バルブリフト機構を採用し、吸排気連続可変バルブタイミング機構のデュアルVVT-iと組み合わせた最新のパワーユニットを搭載する。これは2リッターという額面で満足させるだけでなく、それに相応しい動力性能をもたらし、それでいて燃費や環境性能を犠牲にしないための選択である。
果たしてその走りっぷりは、期待値に十分応えるものだった。動力性能は必要十分というレベルを超え、活発と評せるものに。同時に、心地良さを感じさせるフィーリングも獲得している。

そういう意味で現状でも満足度はそれなりに高い。しかし、ここまで良く走るクルマに仕上がっていると、ステアリングはじめクルマとの対話に繋がる部分の手応えには、もう少し走りの実感を楽しませるような演出があってもいいとも思う。この手のクルマを買う人は、そんなところにこだわりはないというのは、たぶん、間違いだ。最初に書いたような、今この手のセダンを選ぶ人たちは、きっと若い頃、走りの楽しさに浸っていた人だろう。きっと彼らは、単に軽いだけの操作系よりも、それを歓んで受け入れてくれるんじゃないだろうか。
そんな期待は、新エンジンを得たアリオンA20が、思いのほかよく走ったからこそ涌き上がったものであることを強調しておこう。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る