安全は安楽
メルセデス・ベンツE300ブルーエフィシェンシー アバンギャルド(FR/7AT)【短評】
メルセデス・ベンツE300ブルーエフィシェンシー アバンギャルド(FR/7AT)
……747万4000円
マイナーチェンジを受けて安全装備が強化された「メルセデス・ベンツEクラス」。新たに導入された「レーダーセーフティパッケージ」でその走りはどう変わったか。
「PRE-SAFE」と「BAS」の関係は?
「Eクラスご試乗の際」と、前方のスクリーンに注意事項が映し出される。「PRE-SAFEブレーキ機能(自動ブレーキによる停車)は、時速30km/h以下で、ハンドル、ブレーキ操作が入力されていない場合にのみ発動し、条件を満たさない際には減速のみとなり完全停車には至りません……」
「時速30km/hとは『馬から落ちて落馬して』だな」と頭の中でムダな突っ込みを入れつつ、「やれやれ」と思いながら試乗車へ向かった。
PRE-SAFEブレーキとは、前方の障害物に追突しそうだとクルマが判断した場合、自動でブレーキをかけてくれるもの。高速道路を走行中、前方の、渋滞している最後尾のクルマが止まっていることに気づかず、うっかり突っ込んでしまう……。例えばそんな事故を防ぐ、いや防げないまでも、被害を軽減することを目指すシステムだ。職業的な義務として、Eクラスが搭載した新しい機能を取りあえず試す必要があるのだが、気心が知れたカメラカーを相手に十分な安全マージンを取って実施するとはいえ、毎度のことながらこの手のテストは心臓に悪い。ちゃんと止まるのか、と不安になる。
もちろん、完全停車に至る前段階として、「音とディスプレイで警告」、「ブレーキ圧を上げ」、「軽いブレーキングで注意を喚起」といった措置が取られる。つまり「PRE-SAFEブレーキ」は「BASプラス(ブレーキアシスト・プラス)」と結びついて、乗員の安全性を向上させるわけだ。
PRE-SAFEブレーキ? BASプラス? 「不必要に機能説明を難しくしてないか?」との声がいずこからか聞こえたので言い訳しますと、メルセデス・ベンツは、1950年代にEクラスの祖とも言える180シリーズで「クラッシャブルゾーン」の概念を採り入れてからこっち、ABS、エアバッグ、ベルトテンショナー、自動ロールオーバーバーなど、次々と新しい安全装備・機能を開発、搭載してきた。そのため、どうしても新旧システム間で錯綜(さくそう)する部分が出てくるのだ。
- PAGE 1 > 「PRE-SAFE」と「BAS」の関係は?
- PAGE 2 > “半”自動運転が実現
- PAGE 3 > 目玉は「レーダーセーフティパッケージ」
- PAGE 4 > 心強い制動力
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