「環境にも配慮したモータースポーツを」横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表

2008.02.25 自動車ニュース

「環境にも配慮したモータースポーツを」横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表

「環境にも配慮したモータースポーツを」横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表

タイヤメーカーの横浜ゴムは2008年2月25日、2008年のモータースポーツ活動計画を発表した。

2008年WTCCのエントリー車両は、写真の「BMW 320si」ほか、「シボレー・ラセッティ」「セアト・レオン」「ホンダ・アコード」が名を連ねる。
「環境にも配慮したモータースポーツを」横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表
左から、岡山国際サーキットの細井大志朗取締役支配人、横浜ゴムの南雲忠信社長、FIAのファビオ・ラヴァイオリ氏、WTCC放送権を持つユーロスポーツのフランソワ・リベイロ氏。WTCC日本開催に向けて協力を誓う。
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■WTCCを2009年まで継続サポート

誕生当初より積極的にモータースポーツ活動を支援してきた横浜ゴムの「アドバン」ブランドが、今年で30周年を迎えた。昨今では、2005年からのアドバングローバル展開により、海外へのモータースポーツにも熱心なサポートが続けられている。

なかでもF1、WRCとならぶFIA世界選手権であるWTCC(世界ツーリングカー選手権)では、2006年から単独サプライヤーとして指名され、2009年まで供給元を勤める。
横浜ゴムの南雲忠信社長は、FFとFR車が同一のタイヤを使うレギュレーションでの継続供給について「バランスの良さが評価された」と自信をのぞかせ、アドバンタイヤのクオリティをアピールした。

現在最もエキサイティングなレースとも評されるWTCCは、世界12カ国を転戦。今年のレースカレンダーには、Race of Japanが10月25、26日に岡山国際サーキットで第11戦として組み込まれた。さらに今年はN.Technologyチームが「ホンダ・アコード」で参戦することも決まり、日本での関心も高まると予想される。テレビ視聴者数、観客動員数ともにうなぎのぼりの人気である同レースを用い、横浜ゴムは国内外でのアドバンブランド認知拡大をねらう考えだ。

KONDO RACINGの近藤真彦監督。去年の初勝利を足がかりに、今年はさらなる結果が期待される。
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ルマン参戦の東海大学チームを率いる林義正教授は元日産自動車エンジニア。「なんとか完走をめざします」
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■東海大学の夢を手伝う

WTCC以外の海外モータースポーツ活動では、IFM(International Formula Master)への単独供給が決定した。GP2に続く、F1へのステップアップカテゴリーとして2007年に新設された同シリーズには、今年より日本人ドライバー関口雄飛選手が参戦する予定。
ルマン24時間レース史上初の大学チームエントラントとなる、「TOKAI UNIV./YGK Power」にタイヤを供給することも、今年のトピックの一つである。
さらにドイツF3、マカオGP、イタリアフォーミュラマスターなどにもワンメイク供給が決まっている。

もちろんアドバンのお膝元である日本のレースにも多数関わる計画が立てられる。
国内屈指の人気であるスーパーGTでは、さまざまなタイヤメーカーがひしめき合うなか、GT500クラスで昨年に引き続き「KONDO RACING」「TOYOTA TEAM TSUCHIYA」と、GT300ではエントラントのおよそ6割のチームとパートナーシップを結ぶ。
その他、全日本ラリー選手権やスーパー耐久、全日本ジムカーナ選手権など全89イベントをサポート。入門カテゴリーでも、多くのチャレンジャーの夢を叶える支援をする。

各レース活動で得たデータは、我々が使う市販タイヤ開発に活かされるという。


「環境にも配慮したモータースポーツを」横浜ゴムモータースポーツ活動計画発表

■環境とともにあるモータースポーツを企画

世間の環境問題への関心の高まりを受け、ガソリンを多く使用するモータースポーツは現在厳しい立場に立たされる。
そうしたなか、F1がエネルギー回生システムを採り入れ(2009年より)、ルマンではディーゼルエンジンが参戦するなど、環境志向の強まりが顕著だ。

トップレベルの環境貢献を企業方針として掲げる横浜ゴムは、EVフォーミュラへのタイヤ供給や、バイオ燃料を使ったパリダカ参戦プロジェクトを続けている。将来的にバイオフューエルガスや排ガス規制などの導入が予定されているWTCCへの支援も、同社には意義があるものといえる。

環境とモータースポーツの共存を真剣に検討する同社は、「環境とともにあるモータースポーツという新機軸を次々と企画する」という。
これからのモータースポーツは、リザルトだけでなく環境への配慮も注目される。アドバンブランドは30年にして、大きな転換点を迎えつつある。

(webCG 本諏訪)

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