「どんなスピードでも危険」のネイダー弁護士、米大統領選に出馬表明

2008.02.25 自動車ニュース

「どんなスピードでも危険」のネイダー弁護士、米大統領選に出馬表明

バラク・オバマ対ヒラリー・クリントンで盛り上がる2008年アメリカ大統領選挙の候補者選びだが、アメリカ自動車業界を揺るがした、あの人物が立候補の意思を表明した。

「あの人物」とは、ラルフ・ネイダー氏(74歳)である。
1934年生まれの彼はハーバード大学卒業後、弁護士となった。そして1965年、あらゆる市販車の安全性を指摘した「Unsafe at any speed(どんなスピードでも危険)」を刊行。
とくにゼネラルモータースがVWビートルの対抗車種として鳴り物入りで発売した「シボレー・コーヴェア」の操縦安定性に疑問を投げかけた。

同書は米国民の注目するところとなり、30代そこそこの駆け出し弁護士による無名出版社からの刊行にもかかわらず大ベストセラーとなった。その影響でコーヴェア問題は、米上院委員会で取り上げられる事態にまで発展。GMもコーヴェアの生産を1969年で打ち切った。

今回の出馬はネイダー氏が2月24日米NBCテレビの番組内で明らかにしたもの。実は彼は、前回2004年の大統領選にも立候補している。
そのときの得票率は0.3%に過ぎず、今回も有力候補となる可能性は極めて低い。
しかし今もこうして欧米のメディアが目を離さないのは、やはりあの大GMを震撼させた人物ゆえであろう。

(文=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

「シボレー・コーヴェア700」
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