第3回:マツダ編【どうなるクルマの未来】

2008.01.23 自動車ニュース

【どうなるクルマの未来】第3回:マツダ編

巨額の費用を投じて開発が続けられる自動車たち。では、「ちょっとした未来、たとえば、2010年にはどこまで進化してますか?」
国内各メーカーに、webCG編集部が取材を試みた。

(※商品企画に関わることなので具体的にはお答えできないという前提のもと、できる範囲内でお答えいただいた内容です。ご了承ください)

■2010年代には現在のパワートレインを一新

マツダは、CO2排出削減を推進するとともに、水素やエタノールなど代替燃料の採用を拡大する方針です。もちろん日本だけではなく世界に向けて手を打っていきます。

その代表的な策は、東京モーターショーでアナウンスしたとおり、「サステイナブルZoom-Zoom」という技術開発の長期ビジョンの下に、2010年代には現在あるすべてのパワートレインを一新することです。いずれも燃費、エミッション性能、動力性能を向上させたもので、環境要件を満たしつつ、走る楽しさを提供し続けます。

具体的に、2010年頃に導入が予定されている新機軸は以下の3つになります。

(1)SISS(スマートアイドルストップシステム)の導入
直噴エンジンによる燃焼始動技術で、停車時にエンジンを自動的に停止させ、発進時にはエンジンを自動的に再始動させるものです。すばやい始動と静粛な作動が、従来のアイドルストップの概念を覆すと思います。快適な運転環境を提供するとともに、約10%の燃費向上も期待できます。
2009年に国内市場に導入する予定ですので、2010年には実際に体感いただく機会も増えていると予想されます。

(2)E85対応エンジンの導入
「E85」は85%のエタノールを含むガソリンとの混合燃料です。限られた資源である石油の代替燃料として、北欧など一部地域でニーズが加速しており、マツダではこれに対応可能なフレックスフューエルエンジンを、2009年には北欧市場に投入する予定です。

(3)「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」の導入(リース向け)
すでにリース販売を開始している「RX-8ハイドロジェンRE」に採用されている水素ロータリーエンジンに、電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載するクルマです。植物由来の素材をシート表皮やインパネに採用するなど環境に優しい技術も採り入れています。
2008年度に国内市場にリース販売開始の予定。2010年には水蒸気を排出しながら、颯爽と走るこのクルマを町で見かけるかも?

なお2008年より、ノルウェー国家プロジェクト「HyNor(ハイノール)」に参画することもあわせて報告いたします。これは、水素インフラの確立による交通システムの変革を目指すプロジェクトで、マツダは「RX-8ハイドロジェンRE」30台を供給するなど、水素インフラ開発の一翼を担います。

■「ぶつからないクルマ」を目指す

環境問題同様に交通安全対策も進め、「ぶつからないクルマ」の開発を目指しています。

2010年には、レーダーセンサーにより接近する車両および障害物を検知して警告する、「マツダプリクラッシュセーフティシステム」や「リアビークルモニタリングシステム」等のアクティブセーフティ技術が、より多くの車種に展開されているでしょう。

(マツダ 国内広報部)

「マツダ・プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」
「マツダ・プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」
SISS(スマートアイドルストップシステム)は、スターターモーターを使わずにエンジンの再始動をする。停止中のエンジンのシリンダー内に直接燃料を噴射して爆発させ、そのエネルギーでピストンを押し下げるというしかけだ。


SISS(スマートアイドルストップシステム)は、スターターモーターを使わずにエンジンの再始動をする。停止中のエンジンのシリンダー内に直接燃料を噴射して爆発させ、そのエネルギーでピストンを押し下げるというしかけだ。
植物由来の素材を使った「バイオテックマテリアル」内装も、普及が見込まれる。
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後方および左右後方の死角にいる車両を検知する「リアビークルモニタリングシステム」は、新型アテンザから採用されるという。
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