一見地味なディスプレイだが、内容の濃いトヨタブース【デトロイトショー08】

2008.01.22 自動車ニュース
「トヨタ・ヴェンザ」
(写真=トヨタ自動車)
一見地味なディスプレイだが、内容が濃かったトヨタブース【デトロイトショー08】

【デトロイトショー08】一見地味なディスプレイだが、内容の濃いトヨタブース

2008年1月13日、米ミシガン州デトロイトで開幕した北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)。環境対策において世界を相手に先を行くトヨタは、2010年までにプラグインハイブリッド車を発売すると発表。レクサスは「LF-A」のオープンモデルを発表した。大川悠のリポート。

一見地味なディスプレイだが、内容が濃かったトヨタブース【デトロイトショー08】

■トヨタは強い

このショーのメインのキーワードは多分、「ハイブリッド」だっただろう。特にアメリカメーカーのスタンドでは、あちこちでこの言葉が見られたし、もちろんヨーロッパ車のブースでもディーゼルとともにハイブリッドの文字は沢山並んでいた。

そうなったときにやはりトヨタは強い。1997年12月に初代「プリウス」を出してハイリッドカーを開拓してからちょうど10年が過ぎた。最初の頃はGMを初めとするライバルは、「未来の本命は燃料電池であり、ハイブリッドは一時しのぎの繋ぎ技術に過ぎない」とたかをくくっていた。それが原油高騰をはじめとする予想以上の環境変化ゆえに、現在を乗り切って生き残るためには、ハイブリッドこそメイン技術であることに、他のメーカーはやっと気が付いたのだ。

これに関しては一歩も二歩も先を行っているトヨタは、初日の渡辺社長の記者会見でも自信に満ちているだけでなく、さらにハイブリッド攻勢を続ける姿勢が明らかにされた。渡辺社長はニッケル水素に代わるリチウムイオンバッテリーを用い、家庭用コンセントから充電できるプラグインハイブリッドカーを、他に先駆けて2010年までに発売することを公言した。

さらにプリウスの基本思想を元にしたハイブリッド・ピックアップ・コンセプトやクリーン・ディーゼルによるV8なども発表し、盤石の構えを見せていた。

(写真=トヨタ自動車)
一見地味なディスプレイだが、内容が濃かったトヨタブース【デトロイトショー08】

■「トヨタ・ヴェンザ」

トヨタが2日目に出したアメリカ専用生産モデル。一見「マークXジオ」風に見える中型の5ドアクラスだが、ベースはアメリカン・カムリという。開発はミシガンのトヨタ・テクニカルセンター、デザインはカリフォルニアのキャルティ、そして生産はケンタッキー工場と文字通りのオールアメリカン・トヨタである。

(写真=トヨタ自動車)
一見地味なディスプレイだが、内容が濃かったトヨタブース【デトロイトショー08】

■「トヨタA-BATコンセプト」

ハイブリッドの新型ピックアップコンセプト。トヨタがアメリカで販売しているピックアップよりも一回り小さなモノコックボディを持ったクルマで、一説によれば「RAV4」ベースとも言われる。中身は基本的にはプリウスのハイブリッドシステムを応用して発展させたもので、これならすぐにでも生産に移せる。現代ピックアップのデザイン言語をフルに生かしたボディデザインはロサンジェルスのスタジオ、キャルティが担当している。

一見地味なディスプレイだが、内容が濃かったトヨタブース【デトロイトショー08】

■「レクサスLF-Aロードスター」

V10をフロントミドに置いたレクサスのイメージリーダー「LF-A」のオープン版「LF-Aロードスター」。3年前のこのショーで初めてLF-Aが登場したとき、エンジンの位置を隠すのに懸命だったが、正式にV10のフロントミド、トランスアクスルと発表したから、堂々とこんなオープンも作られた。販売は秒読みだろう。

(文と写真=大川悠)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。