第2回:日産編【どうなるクルマの未来】

2008.01.21 自動車ニュース

第2回:日産編【どうなるクルマの未来】

【どうなるクルマの未来】第2回:日産編

巨額の費用を投じて開発が続けられる自動車たち。では、「ちょっとした未来、たとえば、2010年にはどこまで進化してますか?」
各メーカーに、先の計画をズバリ聞いてみた。

「GT-R」をデビューさせるなど、昨年業界に話題を振りまいた日産自動車の場合は……


(※商品企画に関わることなので具体的にはお答えできないという前提のもと、できる範囲内でお答えいただいた内容です。ご了承ください)

1999年にデビューした、日産の電気自動車「ハイパーミニ」。最高速度100km/h、充電1回の航続距離は115kmだった。
第2回:日産編【どうなるクルマの未来】

■やっぱりエコはキーワード

日産自動車は、2010年をひとつの区切りとし、CO2排出量削減を目標にさまざまな取り組みをしております。

(1)革新的なガソリンエンジンの投入
2010年を目標に「3リッターカー」の日本市場投入を予定しております。「3リッターカー」とは、3リッターのガソリンで約100km走行可能なクルマのことで、CO2の排出量はハイブリッド車と同等レベルになります。

(2)電動車両技術の開発強化、市場投入、そして普及
2010年までに実証実験を実施し、新型電気自動車を2010年の早い時期に、日本市場から投入を開始する予定です。これに向けて、リチウムイオンバッテリーの更なる性能向上、コスト低減を図るため、2007年4月には、その開発、生産、販売を行う新会社を設立しました。
また電気自動車のほか、2010年度の北米、日本市場への投入を目標に、日産独自のシステムを搭載したハイブリッド車を研究開発しております。

交通事故の低減や渋滞緩和を目指す「SKYプロジェクト」の実証画面。左先方にいるクルマの存在がアナウンスされる。
第2回:日産編【どうなるクルマの未来】

■交通環境だって変えてみせる

CO2削減のほか、ITSを活用した交通事故低減や渋滞の緩和を目指しております。
道路上にある通信設備などのインフラと連携し、周辺車両の状況や自車を取り巻く交通環境の情報を利用して、クルマ単独では対応が難しい「見えにくい相手」に対する交通事故の低減を目指します。また、走行中のクルマから得られる道路情報(プローブ情報)を活用して交通渋滞の緩和を推進していきます。

具体的には、
(1)「出合頭での事故低減を目的とした情報提供システム」
センサーで検出したヒトや、わき道側等の見えにくい位置にいるクルマの情報、さらに、信号機や一時停止標識の情報を、音声とナビ画面でドライバーに伝えます。

(2)「速度超過時情報提供システム」
スクールゾーン等で制限速度を超過して走行すると、音声とナビ画面でドライバーへ報知し、走行速度の抑制を促します。

(3)「歩行者事故低減を目的とした情報提供システム」
携帯電話のパケット通信を利用して、車両のプローブ情報と歩行者が所持する携帯電話の位置情報を収集し、注意喚起が必要と判断した場合に、車両へ歩行者の存在情報を提供します。

(4)「ユーザーから得られる交通情報の活用」
カーウイングス(オペレーターがカーナビ情報をサポートするサービス)会員の車両から得られるプローブ情報を収集し、より精度の高い交通情報を提供します。
目的地までより早いルートを提供可能。さらに、交通渋滞も緩和させます。

(1)〜(3)は、他の企業や自治体とともに実証実験を行うなど、2010年の実用化に向けて準備しております。最後の(4)は、既に実用化されております。

(日産自動車 広報・CSR部)

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