「スイスの金持ちリスト」にみる、自動車業界人

2007.12.25 自動車ニュース
お金持ちリスト12位に、「プジョー」の関係者がランクイン。(写真=プジョー)
「スイスの金持ちリスト」にみる、自動車業界人

「スイスの金持ちリスト」にみる、自動車業界人

スイスの経済誌が、国内の富豪上位300人を発表。そのなかには、メーカー関係者やレーシングドライバーなどの自動車業界人も含まれているとか!?

■スイスに潜む大金持ち

スイスの経済誌『BILAN』は、2007年11月発売号で、本年度の「スイス富豪トップ300」を掲載した。
フランスのメディア数社によると、富豪トップ300名のうち120名は最低でも10億スイスフラン(1スイスフラン=100円として、1000億円!)の資産があり、300名の資産合計推定額は6250億SFr(約6兆2500億円)。桁違いの世界だ。
総合首位は、スウェーデンの大型家具販売店「IKEA(イケア)」の創設者で、資産推定額は3兆5000〜6000億円。2位以下に倍近い差を広げて、ダントツのトップだ。

スイスを生活拠点にしているフランス人は20万人ともいわれ、今回の富豪リストでも、上位300名の中にフランス人は29名ランクインした。そのトップは、フランスを代表する自動車メーカーを創設したプジョー家だ。資産推定額7000〜8000億円で、総合でも堂々12位にリストされている。

“皇帝”ミハエル・シューマッハーも「スイスのお金持ち」。資産は900〜1000億円(!)と推定される。
(写真=Ferrari)
「スイスの金持ちリスト」にみる、自動車業界人

■モータースポーツ関係者もズラリ

順位は不明だが、F1の興行を一手に取り仕切るFOMとFOAのボスとして絶対の権力を握るバーニー・エクレストン氏が5000〜6000億円、7度の世界チャンピオンに輝き、レマン湖畔に大豪邸を構えるミハエル・シューマッハーが900〜1000億円、「フィアット」を率いるセルジオ・マルキオーネ最高経営責任者らが200〜300億円でランク入りしている。

この他圏外ながら、2005年と2006年にF1チャンピオンになったフェルナンド・アロンソや、今シーズン劇的な逆転で王座を奪取したフェラーリのキミ・ライコネン、1997年F1チャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴ、BMW所属のニック・ハイドフェルドなどF1ドライバーが名を連ねる。

フランス人の新旧ドライバーを探すと、4度のチャンピオンに輝いたアラン・プロスト、日本でもお馴染みのジャン・アレジ、世界ラリー選手権(WRC)4連覇を達成したセバスチャン・ローブ、2輪4輪部門合わせて計9回パリダカで優勝している三菱ワークスドライバーのステファン・ペテランセルなど、スイスの住人は少なくないのだ。

■モナコよりおいしいスイス

一方、スーパー・アグリの佐藤琢磨をはじめ、F1ドライバーの住居として有名なのがモナコ公国だ。地中海イメージは人気の理由のひとつだろうが、やはり魅力は、「住人に所得税が課せられないこと」だろう。

ところが、モナコはバチカン市国に次ぐ世界第2の小国で、狭い土地に高層ビルがひしめいている。それに対して、モナコほどでないにしろ「タックスヘイブン(租税回避地)」と呼ばれるスイスは、人口が少なく、広い邸宅が確保できるメリットがある。

ちなみに、フランス人はモナコに住めるが、納税地にすることはできない。60年代、時のドゴール大統領によって法律で禁止されたためだ。そこで、スイスを税金対策地として選ぶリッチなフランス人は少なくない。おそらく、治安の良さもあるからだろう。

今年F1界に旋風を巻き起こした超新星のルイス・ハミルトンも、スイスへの移住を表明した。
彼は今や英国が生んだ大ヒーローだが、パパラッチに追いかけられて「普通の生活は不可能だ」と悲鳴をあげ、「スイスなら、僕のことをそっとしておいてくれるから」と移住理由を強調していた。そんな彼も、最近は税金対策を認めているという。

(文=野口友莉/YUYU/写真=プジョー、Ferrari)

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